野毛一周

 

・ソロモンの栄華も要らぬ冬の月

昼をどこで食べるかは、かなり重要でありまして。
キクヤのカレーをしばらく食べてないから、
キクヤにするかな。
と思っていたのに、
ぷらぷら坂道を下っているうちに、
キクヤを通り過ぎていた。
わずか数メートル過ぎただけでしたから、
よほど戻ろうか
とも思いましたが、
めんどうくささが先に立ち、
ま、
いっか。
今度にしよう。
ドジョウを食べようドジョウ。
ドジョウでも食べて元気出そう。
というわけで、
福家さんへ。
天気もいいし。
と。
「本日のみランチは十二時よりとさせていただきます」
の貼り紙。
腕時計を見たら、
11時35分。
あちゃー!
師走だもんな。
忙しいのでしょう。
どうしよう。
ココイチのカレーか?
こないだ食べたばっかだし…。
それとも駅まで行って立ち食い蕎麦か。
それがいっか。
そうしようそうしよう。
というわけで、
川村屋の鷄蕎麦370円也。
けっきょく野毛界隈を一周したことになりました。

・本日のみ十二時よりの師走かな  野衾

ひかり電話

 

・来年を見てゐるあたり去年の冬

電源
アラーム
PPP
ひかり電話
ACT
登録
初期状態
オプション
さあ、これ、なんでしょう?
はい。
家のパソコン横にあるルータに記載されている文字。
ところで。
りなちゃんのおねえさんは、
ひかりちゃん。
だから、
ひかり電話。
りなちゃんならりな電話。
このルータなる漆黒の今風の機械

ひかり電話。
組み合わせが愉快。
万物照応、
コレスポンデンスか。
ひかりちゃんから電話来ないかなあ…

・旅人のこころ持ちたき冬の空  野衾

目礼

 

・保土ヶ谷やむかし本陣趾の冬

『石巻片影』本文印刷立ち合いのため、
武蔵浦和まで。
湘南新宿ライン7時20分保土ヶ谷発。
池袋で埼京線に乗り換え。
方向音痴のわたしとしては、
乗り換えが不安ではありますが、
池袋駅3番線ホーム着、
出発は向かい4番線ホームからなので、
まず間違うことはないでしょう。
仕事での小旅行ではありましたが、
途中乗ってきた若いきれいな妊婦さんに席を譲ったところ、
降り際(彼女は新宿駅で降りました)
目礼をおくってきたので、
わたしも目で返礼。
目と目で通じ合う、
てか。
少し気が晴れた。

・白息や立ち合い緊張印刷所  野衾

オイルヒーター

 

・冬晴れや大佛のそら長谷のうへ

この季節、
暖房器具は離せませんが、
それぞれメリットデメリットがあり、
なかなか決定版というのは
ありそうで
なさそう。
エアコンはすぐに暖かくなりますが、
部屋が乾燥し、
加湿器を併用している家庭が多いらしく。
石油ストーブ、
電気ストーブ、
テレビを見ていると、
いろいろ良さそうなものが
このごろはでていて迷います。
さて我が家、
数年前に知人から
デロンギのオイルヒーターを譲り受け、
これは暖かさの面ではたいへん重宝しています。
部屋が乾燥せず、
ヒーター本体の音は無音に近く、
本を読むときも、
原稿を書くときも、
まったく気になりません。
なおかつ、
まろやかな暖かさ
とでも申しましょうか、
やさしく静かに体と心を温めてくれます。
が。
ただひとつ、
電気代が半端ないのが玉に瑕。
タイマーを有効につかい
電気代を節約するようにしています。

・ぷっくりとまろき食べ物寒卵  野衾

古傷

 

・寒き朝むしろゆるりと回り道

ふるきずや~
そんな悠長なはなしでなく。
かつて骨折した鎖骨のあたりから首にかけ、
カチンコチンと
凝りに凝り、
いてててて~~~、
頭までガンガンしてきた。
家人にマッサージしてもらい、
たっぷり眠ったら、
今朝はなんとか和らいだ感じ。
これまた母に似た傾向。
DNAには敵いません。

・枯れて尚ささやき交わす枯葉かな  野衾

新宿伊勢丹前

 

・からり来て離れずにいる落ち葉かな

弊社のイシバシはiPadを使っておりましたが、
前々から、
そろそろスマホに替えたい
と思っていたらしく、
仕事で東京に出た折、
これ幸いにと、
すきま時間を利用しヨドバシカメラ新宿店に立ち寄り、
ついにスマホをゲットしました。
テレビコマーシャルの
「お客さん、はい、スマホですよ~~」
あんな感じではなかったかと想像します。
イシバシ、
次の目的地に向かうべく急いでいた矢先、
スマホに着信があることに気づいた。
ところが、
買ったばかりで
操作の仕方がおぼつかない。
どこを押しても触っても、
うんともすんとも言わない。
困り果てたイシバシ、
新宿伊勢丹前にたたずんでいる群衆を見渡し、
この人と目星をつけ、
おもむろに近づいて、
「あのー、
ヨドバシカメラでスマホを買ったのですが、
操作の仕方がわからないので、教えていただけませんか?」
若き女性、目が・ ・になるも、
親切に教え始めようとした。
ところが、
「あ、信号が青になりました。私、急いでいるもので」
スマホのにわか教習は
立ち消えになってしまいました。
一日経った昨日、
イシバシは、
自分のスマホの操作の仕方がまだわからず、
説明書を睨んでいます。

・冬の月烏上りて去りにけり  野衾

歌は声

 

・まなうらの故郷全山雪の中

昨日のことです。
(と断らなくても、
ここに書くことはだいたい昨日のことですが…)
夕刻、
ボリュームを下げ
ルーサー・ヴァンドロスを流していましたら、
声の良さについ
聞きほれてしまいました。
じつになめらかな声で、
ほれてしまいます。
意味が分かって聴く歌しかり、
意味も分からず聴く外国の歌だって、
まずは声に触れる体験です。
歌詞が好きで
若いときから聴いてきた小椋佳の歌も、
考えてみれば、
やっぱり声だなあ。
あの太く、深い、
ゆるい低音の味わい。

・坂のうへ風に揉まるる落ち葉かな  野衾