高齢化社会

 すごいテーマを掲げたが、実はこういうタイトルの歌がある。好きな忌野清志郎の『メンフィス』に入っている。歌詞は、以下のとおり。
  お前が生まれる前から 俺は俺だぜ わるかったな
  そうだぜ俺は年寄り 世話がやけるぜ すまなかったな Hey Hey
  若い女を紹介してくれ なァいいだろ
  俺の腰をもんで欲しいのさ
  いたわってくれ面倒見てくれ 気を遣ってくれ すまねえな
  忘れんなよこの年寄り 頑固者だぜ わかったな Hey Hey
  若い女じゃもの足りないのさ OH そうだな
  体は良くても わびさび知らねえ
  他の女を紹介してくれ なァいいだろ
  風呂で背中を流して欲しいぜ
  高齢化社会がどんな社会でも 政府の奴らがやってる事じゃ
  どうせ俺とは気が合わないのさ
  俺は口うるさいぜ そうだ 年寄りだからな
 (後略)
 Hey Heyってアンタ。1992年に出たアルバムだから、もう10年以上前になる。CDが出た当時、ただ腹を抱え爆笑しながら聴いたものだが、年々身につまされるようになってきた。ふむ〜、なかなか深い歌詞、と思えるようになった。歌の境涯に近づいたということなのだ老。「若い女が欲しい」と言ったり「若い女じゃもの足りない」と言ったり矛盾だらけ。だってだって「俺は年寄り」なんだからな、みたいな…。清志郎は1951年生まれだから41歳のときにこれを作ったことになる。やはり天才なのだろう。