養生の実技

 春遅し光瀾之観待ちわびて
 五木さんの本です。前に一度読んだので、今回は再読。
 巻末に「私自身の体験と偏見による養生の実技100」というのがあります。その?に、「セックスに基準はない。天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)の気持ちで、その人なりのスタイルをつくる。多すぎて悪いこともなく、少なすぎて害もない。一生女性と接しなかった法然は八十歳まで生き、五人の妻をめとった蓮如は八十五歳で逝った。各人各様に不言実行のこと。」とある。
 不言実行って…。たしかに、他人にしゃべることではありませんけど。セックスを不言実行するというのが、なんだか可笑しい。
 その88(○つき数字がありません)、「水を多量に飲んだほうが体調がいい人は飲めばよい。水を飲まないほうが体調がいい人は飲まないほうがよい。玄米も、サプリメントも、酒も、タバコも、セックスも同じ。」これもなんだか、そこはかとなく、可笑しい。
 と、書いてきて、ふと思ったのですが、前に読んだときもここで笑って、そんで、やっぱりそのことをこの日記に書いたのではなかったかしら。呆けてきたか!?

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校正校閲

 言葉もて見えぬものあり花万朶
 著者から原稿をいただき、じっくり読みながら、文章と内容の気になるところをチェックしていく。著者が気づかなかったことを見つけ、調べたり指摘することも第一の読者たる編集者の仕事だ。
 時に、ぶつぶつ念仏でも唱えるようにゲラに向き合うこともある。
 再校、三校まで、早くて三ヶ月、平均して五ヶ月、半年ぐらいかかるだろうか。それ以上の場合もある。
 この過程を通して、だんだんと原稿のなかに潜むメッセージが形となって現れてくる。少しずつ彫っていくことで木の中の仏さまが姿を現すようなものかな。
 孤独な苦しい作業だけど、ぼんやり見えてくる姿に触れることは、この仕事の楽しい瞬間だ。

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1℃

 味噌汁はえのきとナメコ春遅し
 朝、目が覚めると、おや、と思います。あまり寒くないぞ。まだ眠くはありますが、えい! と起き出して温度計を見ると、17℃。1℃違うだけで、こんなに暖かく感じるものなんですね。
 乾布摩擦から始めてダンベル体操、気功まで、朝の一連の運動を行うと気分もスッキリ。もう少ししたら、また近所の皆さんと公園に集まって気功をしようと思っています。

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河津桜

 歯の欠けた花屋のおやじ花を売る
 知らなかった! 先日、知人が三浦半島に花見に行ってきた話をここに書きました。でも、なんだかおかしいなおかしいなと気にはなっていたのです。
 ここは横浜、三浦半島といえば、目と鼻の先ではありませんか。それなのに、写真で見るかぎり、満開も満開、なんだか1ヶ月ほどズレてんじゃねーの、と思うぐらいなのです。
 はい。1ヶ月ほどズレているのでした。河津桜といって、他の桜より早く咲く品種なのだそうです。
 静岡県河津町に原木があることから、昭和49年に河津桜と命名され、昭和50年に河津町の木に指定されたのだそうです。
 河津桜は、だいたい1月下旬頃から蕾をつけ、2月上旬から花を咲かせます。開花時期は、ほぼ1ヶ月間。そうだったのかー!!

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春はそこまで

 これからだぬかるみ乾き蕗の薹
 三浦半島ではすでに桜が満開らしく、花見に行ってきた知人が写真を見せてくれました。春はそこまで来ています。ところが、朝、室温16℃はなかなか変わりません。これが18℃になれば、お、あったかくなったなーと思うのではないでしょうか。そろそろダウンジャケットを脱ぎたくなってきました。
 秋田ではまだ雪が積もっているらしく、桜どころではありません。雪が溶け、ぬかるみが乾いて、ふきのとうの淡い緑を目にすると、ああ春だなーとウキウキしたものでした。

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食感

 今が去る春思狼狽いまが去る
 あの「ふんわり名人」を生んだ新潟から、また素晴らしいスナック菓子が届きました。届きましたと言っても、なにもわたしあてに届いたわけではありませんが。ことばのあやということで。
 「新潟ぬれおかき」。袋の裏面に「あたためると一層おいしく召し上がれます」と書いてあるので、さっそく試してみました。電子レンジでチンするだけだから簡単です。いやー、驚きました。その食感たるや、焼いた切り餅に甘い醤油だれを塗ったのとほとんど変わりません。
 「ふんわり名人」にしろ「新潟ぬれおかき」にしろHANAちゃんが教えてくれた「忍者スナックふわ丸 黒胡椒味」にしろ、味はもちろんですが、食感というのが味覚にとっていかに重要な要素であるかを改めて知った今日このごろです。
 
 失言やおいてけぼりの春の宵

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早とちり

 祖母の眼が笑っているよ花万朶
 サラ・マクラクランの新譜が出ていたのかー、と思って、さっそくインターネットでHMVに注文。そうしたら、しばらく(1ヶ月ぐらい)して、廃盤になりましたのでキャンセルさせてくださいとのメールが入った。そうなると、ますます欲しくなるのが人情というもの。このアルバム、サラが気に入っているミュージシャンの歌をサラが歌っている。
 どうにも諦めきれなくて、グーグルであちこち探していたら、外国の稀少なCDやレコードを専門に扱うサイトを見つけ欣喜雀躍、すぐに注文した。1枚しかなかったらしく、注文後検索すると、SOLD OUTになっていた。
 一昨日の月曜日、会社に届いた。ウッシッシッシッシ…。ボリュームを低くし、聴いてみた。ん!? なんか変? ボリュームを低くしているせいなのか、とてもサラの声に聞こえない。ん!? ん!?
 何曲目かで決定的になった。男の声がした。改めてCDジャケットをよく見てみる。あっ、あっ、あっ!!!
 早とちりであった。であった。であった、のであった。どこにもサラが歌っているとは書いていない。縦横に、artist’s choice SARAH MCLACHLAN music that matters to her と書いてある。あ〜〜〜!! そういうことだったのか〜〜〜っ!!!
 早とちりもいいとこ、なのであった。トホホホホ…。
 だったら、ジャケットにサラの写真なんか使うなよ。映画のDVDに監督の写真を載せるみたいなもんじゃねーか。なんだよ、くっそーーー!! ぜってー、訴えてやるーー!!! あ〜あ。
 話すほど不完全なり春の午後

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