今度はこれだ!

 三次元遠近狂ふ桜かな
 越後製菓の「ふんわり名人」につづき、お菓子の神さまにまたまた呼ばれました。
 いつも行くフジス−パーを何気なく歩いていたら、なんとなく、そちらへ引き寄せられたのです。
 ひっそりと佇んではいましたが、引力の発信元は確かにそこでした。
 気づいたときには、お菓子とは思えない鮮やかな緑の袋を手に取っていました。
 岩塚製菓の「お抹茶 やわらか仕立ての御かきもち」。
 ふむ。これもやはり新潟県か。
 おかきが15個、ひとつひとつ、ていねいに包装されています。
 口中に広がるその味はといえば、甘すぎずしょっぱすぎず、袋のキャッチコピー「ほろ苦さの中に上品な甘さが広がる」の通り、まさに大人の和菓と言えましょう。

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大事なもの

 満開の桜も我もじゃっぷじゃぷ
 なんの本で読んだったのでしょうか。それとも、話に聞いたのだったのかもしれませんが、生きていくのに大事なもの(こと)が三つある。皆さん、なんだと思いますか。
 作ること。理解すること。癒すこと。
 考えてみれば、人の営みでなにか意味があるとすれば、結局のところ、この三つに収斂するのじゃないでしょうか。学問も商売も、子育てや教育も、政治、医療、宗教、芸術などなど。そう考えると、大きなことを言わなくても、身近に大事なものはあるということになりましょうか。
 花びらが散りて我が道指し示し

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本の実験場

 春の夢中身を忘れ気分のみ
 三月は小社始まって以来の刊行点数で、昨日最終の見本が到着し、めでたく10点完了しました。どれもすばらしい出来(自分で言っちゃう!)です。
 本は、形あるものです。形にまで収斂させるというのは並大抵ではありません。情報というのは形がありません。人に姿形があるように、形になってこその本だということを、出来てきた本を見、触りながら、あらためて感じました。
 今回も装丁を多く手がけてくれた多聞君は、1冊1冊中身に相応しい工夫を凝らしてくれました。不思議なことですが、そのことで多聞君がデザインしたということがわからなくなってきたという具合です。すばらしいと思います。
 先日小社まで本を買いに来てくれた女性は、『魂のかけら』(これも多聞君が装丁してくれました)をいつもバッグに入れて持ち歩いているとのことでした。中身ももちろんすばらしいけれど、装丁もすばらしい…。白い鳩のところから強い気が感じられる。こんな装丁は見たことがない。装丁家の魂と相俟って、この本が出来たのでしょうね…。
 形ある物づくり、本の実験場であることを忘れてはいけないと、肝に銘じました。
 西田幾多郎のお孫さんで、教育哲学者の上田薫先生の『沈まざる未来を』も完成しました。
 今日は、その本を先生に届けに行きます。
 春寒や冬物片付け早かりし

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フルムーン

 夢うつつ入れ替わりたる桜かな
 ピナ・バウシュヴッパタール舞踊団の公演「フルムーン」を見た。
 舞台に大量の雨が降り、それが川となり、流れていく。行く川の流れは絶えずして…。愚かしくも可愛い人間。遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん…。そんな古風な言葉が脳裏をかすめる。
 生きていることの切なさ、喜び、哀しさ、互いの理解の困難さを感じながら、それでも、OK!と告げられている気がした。
 石畳雨に花びら散りて咲き

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娘

 霞立ち旗日に旗の揺れてをり
 日本で本を数冊出しているアメリカ人の作家から問い合わせのメールがありました。語学が堪能なナイ2君に英語で返事を書いてもらい送信、めでたしめでたし。
 この「よもやま日記」、どこで読まれているかわかりません。世界六十億のよもやまファンの皆さん、こんにちはー! ってか。
 冗談はさておき、そのアメリカ人の作家さんですが、この日記にこのごろ何度か登場したりなちゃんを、わたしの娘と勘違いしたようでした。勘違いして、ずいぶん褒めていただきました。
 なんの説明もなく、ポコッと写真だけ載っているわけですから、勘違いしても当然です。
 りなちゃんは、保土ヶ谷の自宅の近くのお子さんで、天才です。なにがって、まだ未分化ですが、ただただ天才なんです。間違いありません。
 そのりなちゃんが、わたしの娘!! うれしい勘違いで、一日ホコッとした気分でした。りなちゃん、ありがとう。いや、アメリカの作家さん、ありがとう。

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ダスキン

 奥山のぼうと霞んで花粉かな
 二週間無料でお使いくださいということで、大小二つのモップを置いていきました。
 首のところがカクンと折れ曲がるので、とても便利!! 蛍光灯の傘や冷蔵庫の下、オーディオの後ろをモップで撫でると、あ〜らら、こんなに埃が積もっていたのかと、面白いように取れます。テレビでコマーシャルしている通りです。
 花粉症やハウスダストが花盛りの今、ダスキンの利益はますます上がるでしょうね。会社もしぶとくやっていれば、世の中の風向きが変わって好調になるという、いい例かもしれません。
 ブルーベリーアイ、ウィルコムにしても、好調な企業はそれだけ努力しているということでしょう。
 沈丁花なにやら哀しき香りせり

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馬糞の話

 ひくひくと赤子泣くごと花粉症
 男鹿に嫁いだ叔母さんから聞いた話。
 叔母さんが小学校時代、家に帰ってくる途中、学校に通っていない智恵遅れの男(わたしの近所に智恵遅れの男が二人いて、一人は大人しく、よく坂道でスピードを落としたバスのバンパーにつかまって走っていました。もう一人のほうは少し乱暴者のようでした。叔母さんの逸話は乱暴者のほうです)が、馬糞の上に座り、馬糞を千切っては投げ千切っては投げしてきたというのです。
 今、書きながら思い出したのですが、あれは、叔母さんが小学校時代のことではなく、高校生ぐらいの時だったかもしれません。ああ怖かった怖かったと言って帰ってきて話したのを聞いたような気がしてきました。思い出というのは変ですね。いずれにしても、まだお嫁に行く前のことです。
 花粉症ハゲまで痒くなりにけり

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