人に向かうに

 

新井奥邃(あらい おうすい)さんは「謙虚」ということば、おこない
をたいせつにされました。
己を虚しくしてへりくだることを「謙虚」といいますが、
これに関して『聖書』にいくつか記事があります。
たとえば、
「マタイによる福音書」の第23章11節と12節に、

 

あなたがたのうちで一番偉い者は皆に仕える者になりなさい。
だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。

 

「長」のつく人が偉いわけではないけれど、
「長」がつくと、他人はともかく、おごったこころで自ら偉いと思いがち
なところがありそう。
ですので、
こころすべきことばだと思います。
とくに、
引用した文言の、
「自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされ」
ということばは胸に刺さります。
一言でいえば「謙虚」
ということでしょうけれど、
まさに「言うは易く行うは難し」でありまして、
なかなかむつかしい。
仕事でもプライベートでも、
このごろ、
つぶやくように心がけていることがあります。
それは、
「ひとを恐れず、嘆かず、我を張らず」。
恐れなければいけないものは
ほかにあるでしょうし、
『新井奥邃著作集』を出版している会社の「長」として、
まず肝に銘じておく必要を感じます。

弊社は、4月27日(土)より5月6日(月)までGW休業とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

 

・種よこころ開けよ満天星の花  野衾