作文

 

 エコカーより冷気暖々エコマフラー

小学校に入ると作文の授業があり、
夏休み、冬休みには絵日記があり、
中学高校でも文を書かされ、
大学ではレポートだ卒業論文だと、
とにかく文章を書かなければならないことが
結構ありました。嫌でしたねぇ。
強制させられると、やりたくないですもん。
原稿用紙に向かって、ぼーとしているうちに、
三十分ぐらいはすぐに経ち、
そのうち、頭を掻いてみたり、
鼻くそをほじってみたり、
ほじると指先が気になり手を洗い、
すると、あら、
爪が伸びているではないかと今度は爪を切り、
あ~あ、
な~んも思い浮かばないから音楽を聴いたり、
とにもかくにも、
さっぱり身が入りませんでした。
それでも、嫌々ながら書いて、書きつづけて、
自分で意識して文章を書くようになったのが、
前の出版社勤めの頃ですから、早二十年になります。
このごろやっと、面白いなぁと思うときが、
たまにあります。
ノリで一気に書いた文章を、
後から静かに読み返し、手直ししていくと、
格好をつけて言えば、
自分と対話しているように感じるときが
ほんの時たま、あります。
好きな本を読んでいるとき、
著者と対話しているように感じられるときがありますが、
自分の文章に対して、
そんなに多くはありませんけれど、
あれに似た感じに浸っているときがあります。
それは、自己満足みたいでもありますが、
なんと言ったらいいか、
自分で書いた文章なのに、あるノリで書いた場合、
書いたというより書かされた、
そんなふうに感じられて、手直ししているうちに、
自分との対話ができていくように思うのです。
うまく言えません。
そんな感じが、このごろ面白いなぁと思います。

 手袋や顔の痒みをいかにせむ

100116_1330~0001

褒められ健康法

 

 友来たり銘酒ぺろぺろ鼬かな

♪ 去年よりずっときれいになった

という歌のフレーズがありますが、
きれいだね、可愛いね、と褒めることで、
本当にきれいで可愛くなるということがあるようです。
これは、褒められることが
美容に効果ありということですが、
褒められることは、美容だけでなく、
健康にもいいようなのです。
わたしは、つねづね褒められることが好きです。
人間、けなされるより、褒められたときのほうが、
気をつけなければならないと格言は教えていますが、
それは確かにそうだと思いますけれど、
面と向かっては照れますが、
褒められると、「ありがとう」と言われたときのように、
体のあちこちの細胞がきゅっきゅっと
活性化してくるのが分かります。
拙著『出版は風まかせ』では、
ずいぶん褒めていただき、
ありがたい手紙や葉書を頂戴しました。
ありがたいなあ、ありがたいなあ、と思うと、
食べたものの消化も良く、
尾篭な話で恐縮ですが、便通もいたって快調です。
日々の気功とあいまって、
肌も心なしかつやつやしてきたような…。
ということで、褒められ健康法。
今日もだれか褒めてくれないかなぁ。

 暖房を切りてマフラーきつく締め

100118_1612~0001

1セント

 

 屋内をマフラーきつく宴かな

昼、なじみの太宗庵に行こうとして、
デイリー・ストアの角を曲がって急な下り坂を
てくてく下りていくと、
道端になにやら光るものを発見。
ん!?
1セントコインでした。
以前、これもよく行くマイカフェの前の交差点で
道に埋まっている十円玉を見つけ、
見とれたり、道からひっぺがそうとしているうちに、
クラクションを鳴らされたことがありましたから、
今回は、まず、クルマが来ないかを確かめ、
それからおもむろにコインをひっぺがそうとしました。
おカネが落ちていると、
パブロフの犬よろしく、
無条件に拾わなければと思ってしまいます。
が、
道に埋もれたコインが、
そう簡単に剥がせるわけがありません。
ていうか、無理。
十円玉のときも思いましたが、
道路工事で、アスファルトが
まだぐにょぐにょしているときに、
だれかが落としたものでしょうね。
下の写真がそれです。

 ぺろぺろと鼬になりたる心地して

100108_1206~0001

特化した仕事

 

 冬空や星がつぶやく御殿山

先週、税理士の先生がいらっしゃいました。
年末調整の資料や、
十月からの売り上げに関する資料を提出した後、
先生といろいろお話をします。
それを、わたしは楽しみにしています。
先生は、ウチを含めて二十社ほどと付き合いがありますが、
先生に、この頃はどうですかと質問するのが習いです。
それに対して、必ず二つの仕事が上がってきます。
もちろん社名はおっしゃらず、おおよその内容です。
ひとつは機械油を、工場ごとの特殊な機械に合わせて
研究開発し製造販売している会社。
もうひとつは、日本に不法滞在している外国人が
強制送還されることになった場合、
それを専門に外国に送り届けるまでを業としている会社。
いろんな仕事があるものです。
それでも、このご時勢で大変は大変の様子。
いずれにしても、
ユニークでオンリー・ワンの仕事を目指す
必要があるということには変りありません。

 大寒のビール獺祭塩ラーメン

100116_1347~0001

工夫

 

 朝まだし耳冴ゆ布団の温さかな

今日、例えば会社に往って、午前中に、
三つしなければいけないことがあるとします。
ほかの社員と関係なく、自分一人でしこしこ
やらなければいけない仕事はともかく、
だれかとなんらか関わる内容のものが少なくありません。
そういうときは、仕事の内容そのものを頭に叩き込み、
今日はコレとコレとコレをしなければいけないぞと
記憶に留めるのではなく、
コレは編集長ナイ2くんに関わること、
コレは武家屋敷に関わること、というように、
しなければいけない仕事に関わる
(関係の濃い薄いは措いといて)人の顔と名前を
記憶するようにします。
今日はナイ2くんと関連して忘れてならないことが二つ、
武家屋敷に関連しては一つ、
などと思うようにするわけです。
これによって、内容そのものを記憶するよりも、
忘却の度合いを下げることができるように思うのですが、
いかがでしょう。
ちなみに今日は、年末調整の資料の提出締切日ですが、
年末調整の資料の提出締切日として記憶するのでなく、
年末調整の資料は武家屋敷に提出するものなので、
「武家屋敷に関して一つ」と頭に叩き込むのです。
ただ問題がないわけではありません。
会社に着いて、
さて、今日は武家屋敷に関係したことで何かあったな、と、
記憶を再生させるところまではいいのですが、
その後が思い出せないということが、たま~に、ある。
こうなると、もうどうしようもありません。
いらつくこと頻り。
老人力のつき過ぎも困りものです。

 暖取りてまなこキトキト鯥五郎

100111_2202~0001

胸突き八丁

 

 息白しゴミ出し急ぐパジャマかな

このホームページ右横の「きょうのツバメ」でも
何度か紹介しましたが、
この三月刊行予定の本が十八冊もあります。
いずれも仮のタイトルですが、
順不同にならべてみると、

『釈譜詳節(上)』河瀬幸夫
『日中教育学対話 Ⅱ』山﨑高哉・労凱声
『明治大正露文化受容史』小林実
『英単語のいのち』早川勇
『桃源郷とユートピア』伊藤直哉
『愛の叙事詩』ゼヴァゴ(著)鈴木悌男(訳)
『イランとイスラム』森茂男(編)
『台湾―メディア、政治、ナショナル・アイデンティテイ』本多周爾
『サルトルとマルクス Ⅰ』北見秀司
『世界金融危機と日中の対話―円・人民元・アジア通貨金融協力』
 上川孝夫・李暁
『ネットワーク社会と空間のポリティクス―都市・モダニティ・グローバリゼーション』
 大澤善信
『リベラル・デモクラシーの現実と可能性』永松雄彦・国安俊彦
『インカ帝国の成立―先スペイン期アンデスの社会動態と構造』渡部森哉
『IT社会の護身術』佐藤佳弘
『狩猟の文化』野島利彰
『物権法概説』小泉健
『太平洋問題調査会(1925~1961)とその時代』山岡道男
『富士山学』渡辺豊博

どれも面白そうでしょ。
三月は例年、刊行点数が一年十二か月のうち最多になりますが、
これだけの数は春風社始まって以来です。
編集長ナイ2くんも大変です。
担当編集者の仕事が終り、印刷所にデータを渡す前、
もう一度念を入れ、ナイ2くんがすべてチェックします。
この段階で重大なミスが発覚することもあります。
あだや疎かにできません。なので、
昨年暮れぐらいからナイ2くんの気合が入っていることが、
側にいると、伝わってきます。
ちなみに、ナイ2くん担当のものは、
武家屋敷が最終チェックします。
こうして、一冊一冊にこころを籠めます。

今週十二日(火)の秋田魁新報に拙稿が掲載されました。
活字文化の終焉!? 国民読書年に思う」というタイトルです。
JPG画像になっています。併せてお読みいただければ幸いです。
ポインター(パソコン上の「⇒」のような矢印)を画面に当て
クリックすると、画面が大きくなります。

 大寒や乾布摩擦の朝六時

100109_1801~0001

背骨は大事

 

 冬一日いかりの苦さ青さかな

体調を崩していた三年ほど前は、
冬、防寒具の下に衣類を四枚身に着けても、
駅のホームに立っているときなど、
ぶるぶる体が震えていたものでした。
千日を超えて続けている禅密気功のおかげで、
いまは、防寒具の下は、Tシャツとセーターのみです。
ヒートテックも未使用!
禅密気功の最大の特徴は、
背骨をゆっくり大きく揺らすことにあります。
けさも音楽に合わせてゆらゆらと背骨を揺らしているうちに、
ぽかぽかほんのり汗ばんできました。
慢性的な病にはとてもいいそうです。
とくに病気がない人でも、健康維持のためにいかがですか。

 稿寒し風呂に浸かりて痔を庇ふ

100106_1207~0001