作文

 

 エコカーより冷気暖々エコマフラー

小学校に入ると作文の授業があり、
夏休み、冬休みには絵日記があり、
中学高校でも文を書かされ、
大学ではレポートだ卒業論文だと、
とにかく文章を書かなければならないことが
結構ありました。嫌でしたねぇ。
強制させられると、やりたくないですもん。
原稿用紙に向かって、ぼーとしているうちに、
三十分ぐらいはすぐに経ち、
そのうち、頭を掻いてみたり、
鼻くそをほじってみたり、
ほじると指先が気になり手を洗い、
すると、あら、
爪が伸びているではないかと今度は爪を切り、
あ~あ、
な~んも思い浮かばないから音楽を聴いたり、
とにもかくにも、
さっぱり身が入りませんでした。
それでも、嫌々ながら書いて、書きつづけて、
自分で意識して文章を書くようになったのが、
前の出版社勤めの頃ですから、早二十年になります。
このごろやっと、面白いなぁと思うときが、
たまにあります。
ノリで一気に書いた文章を、
後から静かに読み返し、手直ししていくと、
格好をつけて言えば、
自分と対話しているように感じるときが
ほんの時たま、あります。
好きな本を読んでいるとき、
著者と対話しているように感じられるときがありますが、
自分の文章に対して、
そんなに多くはありませんけれど、
あれに似た感じに浸っているときがあります。
それは、自己満足みたいでもありますが、
なんと言ったらいいか、
自分で書いた文章なのに、あるノリで書いた場合、
書いたというより書かされた、
そんなふうに感じられて、手直ししているうちに、
自分との対話ができていくように思うのです。
うまく言えません。
そんな感じが、このごろ面白いなぁと思います。

 手袋や顔の痒みをいかにせむ

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