・東海道車窓さくらの演舞場

温美ちゃんどうしているかな。
はるみちゃん。
温かく美しく…。
小学一年生から六年生までいっしょでした。
六年生の時は席がとなり同士。
小武海先生のはからいで。
それはさておき、
いやぁ、
やっと温かくなりました。
きょうの横浜は予想最高気温19度。
ありがたし!
そうこなくっちゃ。
会社のパソコン総とっかえも済んだことだし。
仕事バリバリやるぞー!!
てか。

・真砂路の伸びゆく先や青き島  野衾

幻想

 

・ラマ僧の足跡深し春の浜

家のことで朝、法務局に出向いたら、
わたしが住まいする保土ヶ谷区の管轄は本局ではなく、
神奈川出張所に出向かなければならない
と告げられ、
教えられたとおり、
京浜急行に乗り換え、
子安駅で下車し徒歩で向かいました。
三階建ての小さなビルで、
どことなく庶民的な雰囲気を醸し出しています。
本局でていねいに教えてもらったおかげで、
書類は難なく受理され、
ようやく安堵の胸をなでおろしました。
ら、
となりのブースから何やら大声が。
相談しているひとの日本語は、
明らかに中国語訛り。
かなり大きな額の数字を語っています。
応じている係のひとの声も次第に大きくなり…。
たいへんだなぁ。
登記関係のことは、
日本で生まれずっと日本で暮らしてきた者にとっても、
ちんぷん漢文。
何度説明されても、
分かったような分からぬような。
役所の係の人に罪はありませんが、
なんだか言いくるめられているような。
結局、
そもそもだれのものでもない地球表面を切り刻み
所有するという観念が幻想だからなのでしょう。

・夜に入るうつつか夢か花万朶  野衾

駅蕎麦

 

・春の浜利休鼠の雨に酔ふ

かき揚げ蕎麦が食べたくなり、
角のカウンターに向かい
そろそろ食べ終えようとしていたとき、
四十代後半か、
あるいは五十代、
ひとりの女性が店に入ってくるなり、
「スイカと現金の併用はできないんでしょうか?」
と言った。
年配の女性店員は、
「併用はできないんですよう」
「そうですか…」
「いくらお持ちなんですか?」
「…………」
「何を食べたいんですか?」
「スイカと現金を合わせると350円払えるなあと思って…。
前から食べたいなぁと思っていたもので…」
寂しそうに出ていこうとする女性を追いかけ
店の横のドアを開け出て行った女性店員は、
チケットの自販機を鍵で開け、
何やら操作し始めた。
と、
先ほどの女性が嬉しそうに戻ってきて、
カウンター中央に向かい
ちょこなんと椅子に腰かけた。
わたしはグラス一杯の水を飲み干し店を出た。

・結界の行きはよいよい霞かな  野衾

電動自転車

 

・思はずも話途切れる桜かな

電動アシスト自転車ともいうそうですが。
若いママさんが、
前の籠に子を乗せて
上り坂をすいすい漕いでゆく姿をときどき見かけます。
想像するに今どきの必需品なんでしょうね。
今週初め、
昼食後、
掃部山(かもんやま)公園の桜がそろそろかと
足を延ばしたところ、
百台までなかったかもしれませんが、
相当数の電動自転車が勢ぞろい。
いやはや壮観でした。
スマホ持って行っていればなぁ。

・若ママ団電動自転車桜前  野衾

いざ鎌倉

 

・春うらら使えば無くなるオカネかな

打ち合わせのため鎌倉へ。
ウィークデーだというのに小町通りはひとでごった返し。
お寿司屋、天むす屋、ジュース屋、まめや…。
何も買わなくても、
何も食べなくても、
なんだかワクワクしますねぇ。
目指すは、
鏑木清方記念美術館近くの鎌倉市川喜多映画記念館。
この地にかつて伝説の大学があった。
その名は鎌倉アカデミア。

・新刊を手にひとりごつ春日かな  野衾

祝リンゴ

 

・あたたかや自転車どこまで行けるかな

このごろは、
果物も野菜も人間も(てか)
甘味が唯一の価値であるかのごとく、
何でもかんでも
甘ければいいみたいになっていますが、
酸味や渋みも忘れ難く。
むかしむかし子どものころ、
お盆の時期になると、
渋くて酸っぱい青いリンゴを食べていたような気がし
調べたら、
ありました。
記憶は間違っていなかった!
祝(いわい)という名のリンゴがそれでした。
生産量は落ちているようですが、
根強いファン(わたしもその一人)
がいて、
今も夏場になると出荷しているらしい。
昨年は、
巨大な葡萄ルビーロマンを食べ、
次の目標が定まっていませんでしたが、
今年は、
祝を食することが究極の目標。

・自転車に乗って舗装の切れるまで  野衾

あたたか

 

・あたたかしけふはふまんをいふまいぞ

やっと暖かくなったと思いきや、
また冬に逆戻り、
そんなことを繰り返していましたが、
さすがに安定的な陽気となってまいりました。
目的もなく
ただ歩いていてもウキウキします。
花の名、鳥の名をもっと知っていたら
もっと楽しいだろうなぁ。
目にしたものを写真に撮ったら、
その名が知れる、
みたいなアプリ、
どなたか開発してください。

・あたたかし二百羅漢の峠かな  野衾