やったね!

 今年のアジア・太平洋賞の大賞は、ウチから『ナショナリズムと宗教』を上梓した中島岳志さんの『中村屋のボース』(白水社)に決定。やったー! また、2著の装丁を担当した多聞君が発売中の『DTP WORLD』12月号に見開き2ページに渡りデカデカと紹介されるなど、著作はもちろんだが、小社につながるひとびとがいろいろな形で取り上げられ、その仕事が評価されるのはなんと言ってもうれしい。書評もこのごろはグッと内容を掘り下げたものが多く、評者の視点が作り手のわれわれにとって、とても勉強になる。

風邪に注意!

 きのうは割りと暖かい一日だったのに、今日は打って変わって急にさぶさぶっ。医者に行っても薬局に行っても風邪っぴきばかり。気をつけていてもひくときはひく。暖かくして安静にするのが一番。あと、テレビでも言っていたが、手洗いとうがいは常に有効だそうだから、せっせと手を洗い、うがい励行でまいりましょう。

鍼灸

 名古屋への出張中、名医と評判の鍼灸師を訪問、はじめて鍼と灸を体験。鍼は全く痛くなく、灸はアッチッチ! でも、終わって外へ出たら体全体がなんだかすっきり。話好きの先生で、いろいろ面白い話をうかがうことができた。ヒトの体も時代と共に変化し、伝統的な鍼灸の知識だけでは対応しきれないそうだ。

便利!

著者と企画の打ち合わせのため名古屋泊。ホテルのロビーにパソコンが設置されているとはいえ、最短でも30分はかかる拙文のために、そうそう独り占めできない。したがって、今回はパソコンからでなく、ケータイから直接送る。多聞くんがシステムを作ってくれたおかげだ。バンガロールの多聞く〜ん、大いに役立ってるよ〜♪
え〜、企画の中身についてはまた改めて報告することにします。

矢野沙織

 アルトサックス奏者。1986年10月27日生まれ、東京都出身。
 小学校4年生の時にブラスバンドに入りアルトサックスを始める。
 小学校6年生の時に聴いた「ジャコ・パストリアスの肖像」の1曲目に収録されているチャーリーパーカー作の「ドナ・リー」に衝撃を受け、以後ジャズに傾倒するようになる。
 彼女のホームページから引用するとこうなる。が、わたしは、ついこのあいだまで彼女の存在を知らなかった。
 『たのしいジャズ入門』刊行のあいさつも兼ね、社員数名と吉祥寺にあるジャズ喫茶メグを訪れたのだが、だれだこのかわいいねえちゃん? と眼を奪われたのが矢野沙織その人。まだ十九歳というから驚く。普通に今風の歌を歌っても十分過ぎるほど通用する容姿なのに敢えてジャズというところがおもしろい。ピアノ、ベース、ドラムに囲まれちゃんと即興箇所もこなしていたし、これからが楽しみといったところか。
 ところで沙織ちゃん(アハハハハ…)、サックス吹いている時、えくぼができるんだもん。きゃっわいいったらありゃしない。今度の日曜(13日)NHKの「トップランナー」に出演するんだってさ。えくぼえくぼ、と。

政治評論

 小枝氏来社。一校、東大を出、新聞記者から時の総理・池田勇人の秘書官を務めた稀代の政治評論家・伊藤昌哉の政治評論を本にする企画。
 小枝氏は、現在大学の教員であるが、新聞記者時代伊藤に密着取材し、ほかでは得られない証言をふんだんに得ている。伊藤とニ十年付き合ってこられた恩返しにもという志にも打たれたが、伊藤ならではの政局の見方、当時のDNAが現在の政治家にどう受け継がれているのかなど興味が尽きず、政治音痴のわたしでもつい読みたくなる内容。実際、小枝氏の説明を聞きながら、テーブル上の原稿に目を走らせている自分に気づいた。証言はすでにあり、解説原稿を書き始めている由。楽しみだ。『ごめんください。ワタクシ国会議員学生秘書です。』『情熱の素』をウチから出している丹羽文生さんの紹介。ありがたい!

遊園山

 休日、小料理千成のママから教えてもらっていた児童遊園地まで歩いてみた。名前から、小さな広場の中にブランコや滑り台、お花畑をあしらった瀟洒な公園を想像していたのだが、とんでもなかった。
 山一つが贅沢な公園であって、「遊園地」からイメージされる規模の百倍はあろうかという「遊園山」だった。今なら、専門の人が企画し図面を描いて作るのだろうが、かの遊園地もかつてそうやって作ったのかもしれないが、歩いてみた感じはどうもそうは思えない。「ええい、この山一つ公園にしちまえ! ここはわりかし平らだからグラウンドにしたらいい! ここは見晴らしがいいから見晴台。池もあるから釣り人も楽しめるし。ジョギングコース? 木と木の間がすべてジョギングコースさ」そんなノリの大らかさがあり、のびの〜び作った公園て感じで。歴史もありそう。わたしの家からは歩いて3キロ。往復6キロ。公園の中をあっちこっち歩いて2キロとなれば、休日のウォーキングとしては十分だし、絶好の森林浴を楽しめる。
 あんな素晴らしい場所なのに、グーグルで検索すると、ほんのちょっぴり部分的に紹介されているだけなのも、鷹揚というかなんというか、好ましい。