サイフォンの1分19秒

 

保土ヶ谷にできた自家焙煎の店でコーヒー豆を購入し、
サイフォンで淹れて飲む。
これがひとつのたのしみですが、
蒸らしの時間によって微妙に味が変わり、
おもしろい。
だいたいは1分10秒でアルコールランプの火を止めますが、
先だって
ちょっと考えごとをしているうちに
時がたち、
気づいたら
1分19秒になっていた。
やばっ!
時間は、
スマホのストップウォッチ機能をつかって計ります。
いつもとくらべ気持ち濃く入ったかな
とも感じましたが、
うん、
悪くない!
ということで、
1分19秒もしばらく試してみようかなと…。

 

・七月十日母弟の誕生日  野衾

 

義の物語

 

水滸伝も三国志演義も若いときには、
切った張ったの
チャンバラみたいなものとして読んだように記憶していますが、
つとめていた会社の倒産や、
仲間と起こした会社のこれまでを振り返りながら
いま『完訳三国志』を読むと、
ひとがひとをつかうときの、
またつかわれるときの要諦とでもいったものが
短く、鋭く、描かれており、
読みすすむ目を一行一行にとどめることがしばしばあります。
岩波の『完訳三国志』は三国志となっているものの、
これは、
正史ではなく羅貫中の三国志演義のほうです。
いまは正史も翻訳されていますが、
日本で三国志という場合は、
演義をさすことが多いようです。
まだ途中ですけれど、
正史から千年以上の時間のなかで醸され、
三国志平話をへて成立した民衆の物語の根本は、
ひとことで言って「義」であるか、
との感想が浮かびます。

 

・雨模様雲を仰ぎて帰るかな  野衾

 

 

感動は

 

先週でしたかね、
桜木町駅で電車を降り、
地下道にもぐりエスカレーターで地上へ上がって、
くもり空の下てくてく歩いていると、
八十がらみでしょうか、
もう少しいっていたかな、
高齢の男性二人がゆっくり歩いてきました。
すれちがいざま、
「……ても、感動しなくなったね。……」
ドップラー効果よろしくそこだけしか聞き取れませんでしたが、
おそらく、
なにを見てもあまり感動しなくなった
ということではなかったかと想像されます。
さてじぶんはどうかとしばし反省。
ふりかえって二人を目で追うと、
駅へは向かわず、
野毛のほうへゆっくり曲がっていきました。

 

・七月や明と暗とのあはひにて  野衾

 

豆飯

 

皮をむいた青豌豆を炊きこんだ豆ごはんをいただきました。
豆飯、豆ごはんは夏の季語。
ひと月ほど前でしょうか、
NHKの番組に俳人の宇多喜代子さんがでていて、
豆飯について解説をしていました。
歓喜あふるる
というのではなく、
ちょっとしたよろこび、
ほのかな楽しみを表現する季語だと、
そのようなことだったと思います。

 

・ゲラ読みの進み悪かろ梅雨鯰  野衾

 

目指せアラコキ!?

 

30歳前後がアラサー、
40歳前後はアラフォー、
50歳前後はアラフィフで、
ならば60歳前後はアラシックスか
と思いきやアラカンで、
なぜなら還暦前後ということで、それまでとルールが変わる。
とすれば、
70歳前後は人生七十古来稀なりの古希でアラコキ、
80歳前後はアラカサ、
なぜなら80歳の祝いは傘寿(さんじゅ)アラサンでもいいけど、
アラカサのほうが唐傘みたいで
なんとなくいいかなと。
90歳前後はアラソツで、
100歳はアラキかアラヒャクか…。
とりあえず、
わたしとしてはつぎのアラコキをめざそうかなと。

 

・雲ぽつかりと烏尿(ばり)する梅雨晴れ間  野衾

 

空飛ぶ夢

 

空飛ぶ嫁、いや、空飛ぶ夢をたまに見ます。
精神分析にかかればきっとなにかあるんでしょうけれど、
それは措いといて、
夢のなかで空を飛ぶのはなかなかに気持ちいい。
きのうは久しぶりに見ました。
これまで多くの場合、
だいたい山の頂からとかビルの屋上から
とかでしたが、
きのうは、
訪ねていった先の知人宅にて、
それも大勢いる前、
ネタの披露みたいな感じで、
パタパタと宙に舞い上がりそのままホバリング。
そのうち疲れて着地。
人間竹トンボとでもいうんですかね…。
勝手に自己分析すると、
長引いた痛風発作がようやく治まり、
久しぶりに電車で出社し電車で帰宅しましたので、
その気分の良さが夢に現れたのかと、
はい。

 

・前線のうごき恨めしかたつむり  野衾

 

梅雨の日の

 

湿度計を設置しているわけではないので、
こまかいことは措いときまして、
日々の暮らしのなかで
はっきりと湿度が高いと感じることがあります。
それは、
フローリングの部屋に設置してある椅子やテーブルを動かそうとすると、
やたら滑りが悪くなるとき。
あん肝を食べると、
数日後にてきめん痛風発作を発症する
たとえば、
そんなようなものですかね、
わたしは食べませんけど。
帯津三敬病院の帯津良一さんが、
実体験として自著に書いてありました。
ことほど左様に、
因果の連鎖はいたるところに潜んでいます。

 

・板敷きのすべり悪(わろ)きや梅雨湿り  野衾

 

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