吐納気法

 手作りの捏ねて伸ばして春餃子
天気がいいので、ご近所さんも交え、
外で気功をやりました。
いつもの築基功を終えた後、
吐納気法を行います。
吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、
さくらは終わりましたが、
八重桜が満開です。
吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、
振り返れば遠くに富士山、
八重の間からのぞく空はさらに青く、
吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、吸うう、吐くう、
腰を落として渾円勢。足裏はぴたりと大地に張り付き、
手のひらと足裏がつながっているようにイメージしながら、
ヨーヨーの要領で軽く屈伸をし、
おもむろに元へもどる。と、
ふ〜
深いなあ。
もひとつ、ふ〜
もう一回、ふ〜
……………
ああ、ああ、いい気持ち。
 二つ折りズボンの裾の桜かな

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時間

 赤魚の西京焼き良し青葉かな
このところ『男はつらいよ』シリーズを続けざま見ています。
きのうは45作目「男はつらいよ 寅次郎の青春」
これを見るのは今回が初めてです。
寅さんの物語もさることながら、
さくらと博の息子、満男君の話に重点が置かれています。
1969年の第1作で生まれた満男君もすでに大学三年生。
45作目が作られた実際の製作年が1992年ですから、
ほぼ重なっています。
寅さんもさくらも博も、おいちゃん、おばちゃんも
年取るわけです。
老け込んだタコ社長の姿が印象的でした。
このシリーズ、本当の主役は誰かといえば、
人間よりも時間かもしれません。
おいちゃん、おばちゃんの白髪の数や
さくらの目尻の皺の数は、
メイクさんでなく、時間がメーキャップしてくれています。
それと、時間の神様はもう一つ、
味を加味することを忘れてはいません。
しばらくはこれで楽しめそうです。
 ひじきあり焼き魚あり味噌汁も

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 マルコメの坊主頭の桜かな
なくて七癖とか申します。
人の癖は目に付くのですが、
自分のとなると、指摘されるまで
なかなか気づかないことが多いようです。
わたしの癖で、
「ペ」と「ペー」と「ペペッ」があるそうです。
あるそうですでなく、あります。
たとえばパソコンを操作していて、
ボタンひとつで簡単に目的が達せられる場合は「ペ」
溜まった迷惑メールを削除し左のバーがゆっくり持ち上がり
消えていく場合などは「ペー」
天才的に作業効率が上がる場合の操作などは「ペペッ」
一つの作業をするスピード、容易度、流麗度などを
身体感覚で使い分けているようです。
(ちょっと大げさか)
言われてみて、なるほどです。
指摘してくれたのはオカピ、
いや、岡田君。
大学院で言語学を専攻してきた岡田君です。
 焼き魚定食820円初夏

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グラン・ブルー

 観桜の寂しさいよよ華やげり
保土ヶ谷のコットン・クラブで知り合った飲み友達で
通称ナベちゃんという人がいます。
この日記にも何度か登場していただき、
そのことを肴にして飲んだこともありました。
鎖骨を骨折してから、こころも折れてしまい、
しばらくお酒も飲まなくなり、
コットン・クラブへもご無沙汰し、
ナベちゃんに会うこともなくなりました。
そのナベちゃんがお店を出しました。
お店の名前はグラン・ブルー。
前を通るたび、
顔を出さなきゃ出さなきゃと思いながら、
ずいぶんご無沙汰したせいか、
なんとなく入りそびれて
時間ばかりがいたずらに過ぎていましたが、
昨日やっとおじゃましました。
もっと早く来ればよかったかなあの思いと、
来なかった時間のありがたさが交錯し、
これでよかったかなと思いました。
少々今日は二日酔いです。
 ありがたし欲しいものなし桜かな

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友人

 桜狩り人の寂しさ散らずあり
以前勤めていた出版社時代からの友人で、
そのころは大手OA機器の販売会社の部長さんでしたが、
現在は、印刷会社の営業職に就いておられます。
仕事で横浜方面に来ることがあると、
電話が掛かってきて、
「三浦さん、いる?」
「おお、いるいる。そばまで来ているね」
となって、ほどなく現れます。
昨日もそうでした。
木のテーブルの角を挟んで直角に相対し、
金魚の話を聞きました。
彼の趣味は金魚です。
祭の金魚すくいで掬ってきた金魚を育てていて、
高価な金魚より丈夫で長生きなのだそうです。
11時半を過ぎたので、ふたり連れ立って
少し早めの昼食をとりに出かけました。
とくになにを話すわけでもありません。
気の置けない友達というのは、
こういうことを指すのでしょうね。
よし、また仕事がんばろう!ってなります。
彼もきっと、そういう気持ちなんでしょう。
 寂しさを重ねて歩く花万朶

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春は?

 青空に光るピンクや花万朶
桜が咲き、やっとダウンジャケットを手放せるかと思っていたら、それどころでなく、
急に初夏から夏を思わせる陽気になってしまいました。
もうすこし春にとどまってくれてもよさそうなものなのに、
どうも、このごろの天候はルール無視のようです。
ことしは、例年になく桜をよく見たような気がします。
こんなに光を反射してきらきら光るものだったかと、
印象が少し変わりました。
これも年齢のせいかもしれません。
この季節になると、
高校で教員をしていた頃の社会科の先輩教師を思い出します。
桜が散った後の新緑の季節の三渓園が一番好きと仰っていました。
授業中、先生の話を聞かず教室が騒然とすると、
生徒でなく先生のほうがそっと抜け出し、
廊下からしばらく様子を窺い、
頃合いを見計らい教室の後ろからそっと入って、
うるさい生徒の頭をぽかぽか殴るという
素敵な技をつかう先生でした。
生徒からネズミ男とあだ名されていたようですが、
もうこの世にはいません。
 カネの世を厭いアバヨの桜かな

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こころを盛る容器

 三渓園散りて華やぐ桜かな
パーティ、イベント、ケータリングサービスを業とする
「山手サービス」の鈴木会長をお呼びし、
弊社十周年の打ち合わせをしました。
こんな面白い打ち合わせなら、
毎日でもいいかというぐらい。
会長さんのお話を伺い、なるほどの連続で、
例えば、
サービスの基本は、「何もない」ことを前提に組み立てる。
「何もない」というのは、
野原のようなところを想定するのかとお聞きしたところ、
まさにその通りで、
地鎮祭などはテントを借りるところから始まるのだとか。
食器を人数の三倍用意するというのも、
パーティの実際場面を考えてみれば確かに
「なるほど」でした。
鈴木会長さん自ら立ち上げた会社で、
いまは息子さんが社長を務めておられるそうです。
こちらの意図を汲んでくださり、
面白いパーティになりそうです。
鈴木会長さんに「お仕事は一つのアートですね」
と申し上げると、目をきらきらさせておられた。
事前のチェック項目が300を越すというのも驚きでした。
 集まりて追ひつ追はれつ桜かな

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