時間

 赤魚の西京焼き良し青葉かな
このところ『男はつらいよ』シリーズを続けざま見ています。
きのうは45作目「男はつらいよ 寅次郎の青春」
これを見るのは今回が初めてです。
寅さんの物語もさることながら、
さくらと博の息子、満男君の話に重点が置かれています。
1969年の第1作で生まれた満男君もすでに大学三年生。
45作目が作られた実際の製作年が1992年ですから、
ほぼ重なっています。
寅さんもさくらも博も、おいちゃん、おばちゃんも
年取るわけです。
老け込んだタコ社長の姿が印象的でした。
このシリーズ、本当の主役は誰かといえば、
人間よりも時間かもしれません。
おいちゃん、おばちゃんの白髪の数や
さくらの目尻の皺の数は、
メイクさんでなく、時間がメーキャップしてくれています。
それと、時間の神様はもう一つ、
味を加味することを忘れてはいません。
しばらくはこれで楽しめそうです。
 ひじきあり焼き魚あり味噌汁も

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