・猫停まりまた歩き出す春の朝
よこはまみずのぶ。
大正四年といいますから1915創業、
フルーツのお店。
桜木町駅北口をでてすぐのところにもあり、
先日そこでイチゴミルクのジュースを飲んだとき、
メニューに、
メロンジュース800円
とあったのが妙に気になり、
昨日、
店に入って頼んでみました。
「メロンのジュースをください」
窓際の椅子に座って待っていると、
中で何やらシャカシャカ音。
まもなく、
「マスクメロンジュースでございます」
ん?
メニューは「メロンジュース」だったのに…?
そうか。
季節によって種類が違うということか、
な?
ともかく。
ズル(ストローで飲む音)
あっ!
マスクメロンの味だ~~~!!
こ、こ、これは!
生き返る心地がしたのでございました。
・春眠や時間ぎりぎり湯を出でぬ 野衾
・春の夢恋する人の別れかな
学生時代、
ちょうどジャズを聴き始めのころ、
ジャケットが気に入って買った
数枚のレコードの中にそれはありました。
スパイロジャイラの
『モーニングダンス』
どこか南国風の、
それでいてシャープな
かっこいい音楽を想像していたのですが、
出てきた音は、
???
デパートに入った時に流れている、
あってもなくても
どっちでもいいような
(スパイロジャイラさんゴメンナサイ!)
そんな音に思われたのでした。
あれから三十八年、
あの
あってもなくても
と思われた音楽が、
なんだかとっても懐かしくなり、
同じ絵柄のCDを購入し、
会社でもかけ、家に持って帰ってもう一度。
かつては「あってもなくても」
としか感じられませんでしたが、
いま聴けば、
南国の花や虫や森につつまれるような
そんな愉快な気分に浸れます。
・啓蟄になれど蟲まだ土の中 野衾
・雀らも来て騒ぎけり雛祭
雪解けの道は
土と雪が混じって汚く、
ぐじゃぐじゃどろどろしていますが、
日に日に乾燥し白っぽくなっていきます。
そうなると、
外に出ないではいられません。
白く乾いて泥濘のない硬い道を秋田では、
「ぱんぱで」と言います。
どれぐらいの範囲で使用するかは分かりません。
それほど広い範囲とも思えません。
が、
この「ぱんぱで」
いい言葉だなあと思います。
たとえば、
板の切れ端を持ち出して、
乾いた白い道をはたいたら、
パンパンパンと音がするでしょう。
そのパンパンパンをとらえて「ぱんぱで」
長く重い冬から解放され、
いよいよ春を迎える弾んだ気持ちが込められているよう。
田仕事も始まります。
・自転車でぱんぱで道を走りたし 野衾







