ヤクルト

 

・風光る丘の上まで競争だ

月曜日と木曜日にヤクルトのおねえさんが会社に来ます。
ミルミルSや
トマトベースの野菜ジュースや
タフマンも試しましたが、
このごろはもっぱらヤクルト、
糖分少な目。
(一度だけバナナ牛乳)
わたしが小学生のころ、
祖父の友だちがヤクルトの配達を始めたのを機に、
祖父は、
友だち甲斐を発揮する意味もあってか、
ヤクルトを取り始めました。
祖父はたまに、
わたしや弟にも買ってくれました。
牛乳は飲んでも、
あのころ、
ヨーグルトはまだ飲んだことがなかったと思います。
まして乳酸菌入り飲料のヤクルトなど。
飲んで、
もっと飲みたい
と思うころにはもう終わり。
美味しかった!
冬の寒い時期ともなれば
凍ってシャリシャリとなり、
口をとがらせて少しずつ飲むのが
また何とも言えず美味しく感じられ…。
口元をすぼめてヤクルトを飲んでいた祖父の顔が忘れられません。

・紅梅やごみ収集の音遠く  野衾

むずかしスマホ

 

・太平洋より浜風来り光りけり

わが社のイシバシがスマホに替えてから
二か月が過ぎました。
が、
使いこなすにはまだほど遠いようで、
いろいろ面白い話題を提供してくれます。
そのうちの一つ。
電話が掛かってきたとき、
相手の声が小さくて
聞き取りにくいというので、
ボリュームを最大にしたらしいのですが、
それでも
何を言っているのか分からず、
仕方なく、
スマホでの電話を切った後で、
公衆電話から相手に掛けなおしていた…。
おかしいな?おかしいな?
auのショップに行って診てもらってもわからず、
会社内で嘆いていたところ、
若い社員がイシバシのスマホを手に取り、
「あ。わかりました!
フィルムが逆さに貼られていて、音の出る穴がふさがれています」
・ ・
アハハハハ…。
なるほど。
それでは聞こえないはず。

・蛇口よりコップ一杯水温む  野衾

春一番

 

・アンテナの春はまだかと烏かな

春一番が吹くかもしれない、
その可能性は高い、
と、
NHKの天気予報士で
たれ目の関口奈美さんが言ってました。
たれ目でもつり目でも
天気予報には関係ありません。
それはそう。
でも、
関口さんはたれ目です。
性格、良さそう。
さて。
関東では、
最高気温が19度近くに上がるそうですから、
四月上旬並みとか。
そろそろ寒いのも飽きてきましたから、
春一番をきっかけに、
怒涛の春になだれ込んでほしい!

・出会いてのすぐに別れや春嵐  野衾

老いも若きも

 

・こら天気スイッチバックの寒さかな

自動販売機でもコンビニでも、
このごろレモン果汁入り飲み物が増えた気がします。
ホットでもアイスでも。
レモン○個入りをうたい文句に。
老いも若きも、
さっぱりすっきりしたいんでしょう。
ヨドバシカメラの
マッサージチェアコーナーに行けば、
どの機種でも
お試しできるというので、
ひとでごった返し。
とりわけ若い人の多いこと多いこと。
ここはジジババの来るところで、
お前らの来るとこじゃねー!
って叫びたかったけれど、
ぐっと我慢し、
ほどなく空いたマッサージチェアに座りました。
疲れていることにおいては、
老いも若きも、
男も女も、
関係ないのでしょう。

・布団にてけふの寒さを測りけり  野衾

やっぱり笑える

 

・ホッカイロ貼る日貼らぬ日余寒かな

電車に乗っていたら、
鼻うがい薬の宣伝ポスターが貼ってありました。
若いきれいな女性が目をぱっちり開いて、
右の鼻穴から薬を注し、
左の鼻穴から薬が流れ落ちています。
目ぱっちりですから、
痛くない、
実に、何ともない、
それは分かりますが、
やっぱり笑ってしまいます。
笑えるので、
これはいいポスター!

・出会い別れ胸騒ぎする二月かな  野衾

チョコレート

 

・外でなく内を眺める余寒かな

母が
チョコレートと牛乳で背が伸びる
と信じていたこともあり、
チョコレートはよく食べたし、
好きでもありました。
牛乳は好んでは飲みませんでした。
東京の出版社に勤めていたころ、
すぐ近くにパチンコ屋があり、
昼休みぶらりと入っては
負けたり勝ったり負けたり。
たまに勝つと、
だいたいチョコレートと交換しました。
このごろはめったに食べなくなりました。
身長の伸びとも関係なかったようです。

・蕗の薹隠れて居たきこころあり  野衾

埜庵

 

・子を連れて母は前のみ余寒かな

整体の帰り、
鵠沼海岸駅の近く「埜庵」さんへ。
のあん、
と読みます。
冬でもやってるかき氷屋さん。
つねに天然の氷を仕入れ、
シロップは自家製ということであれば、
人気のほどが想像され。
夏ともなれば、
何時間待ちになることもあるとか。
ていうか、
冬なのに、
しばらく待たされました。
店舗のすぐ横に
バラック建ての小屋があり、
ストーブで温まりながら、
メニューを眺めて待ちます。
名前が呼ばれ二階へ通されましたが、
いかにも
ふつうの民家を店舗にしましたといった佇まい。
それがまたなんとも居心地よく。
ところでその味たるや、
正直、わたくし、
泣きそうになりました、
あまりの懐かしさに。
これぞかき氷!
この味この味。
ごちそうさまでした。

・懐かしきガラス器冬のかき氷  野衾