ぱんぱで

 

・雀らも来て騒ぎけり雛祭

雪解けの道は
土と雪が混じって汚く、
ぐじゃぐじゃどろどろしていますが、
日に日に乾燥し白っぽくなっていきます。
そうなると、
外に出ないではいられません。
白く乾いて泥濘のない硬い道を秋田では、
「ぱんぱで」と言います。
どれぐらいの範囲で使用するかは分かりません。
それほど広い範囲とも思えません。
が、
この「ぱんぱで」
いい言葉だなあと思います。
たとえば、
板の切れ端を持ち出して、
乾いた白い道をはたいたら、
パンパンパンと音がするでしょう。
そのパンパンパンをとらえて「ぱんぱで」
長く重い冬から解放され、
いよいよ春を迎える弾んだ気持ちが込められているよう。
田仕事も始まります。

・自転車でぱんぱで道を走りたし  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。