ひとり愉しむ

 

・花曇り日曜の部屋文を読む

本を読むたのしさはいろいろですが、
ずばり一番は、
読みながら、
読んでいる場面を想像したり、
登場人物のこころの動きを思い浮かべたり、
また、
だれに教わるでもなく、
へ~、
こんなことが書いてあったのかと気がつく、
そういうところではないでしょうか。
この場合、
情報を得るための本ではありません。
ひとり愉しむ。
たのしんだあとで、
人に少々、
ときどき大げさに自慢したり、
余裕をかまして
自慢のこころを抑え、
いま流行りの
ソーシャルリーディングに参加することも
たのしくないことはありませんが、
人と話すと
どうしてもこころがざわつき、
みずからを誇りたい気持ちがもたげてきます。
だから、
しゃべらないのが一番かもしれません。
でも、
ついついしゃべってしまいます。

・花粉飛ぶ外眺めつつラスク食ぶ  野衾