柳葉魚

 

・浸かりきり夢に現る源氏かな

柳の葉みたいな魚といえば、
そう、シシャモ。
柳葉魚と書いてシシャモと読みます。
炙ってたべると香ばしく美味しい。
このごろは本来のシシャモが少なくなり、
市場に出回っている九割ほどが、
カラフトシシャモ
またの名をカペリンとかいうものらしいのですが、
どちらも美味しいですから、
わたしはそれほど拘りません。
しかし寿司屋などで、
これは本物といわれて、
それなりの皿にのせて出されると、
本物といわれた分だけ
気持ち美味しく感じられもしますが。
それはともかく。
この柳の葉みたいな魚のシシャモ、
なぜシシャモかといえば、
アイヌ語のススハムに由来するのだそうです。
ススハムは、アイヌ語で柳の葉。
ススハム→シシャモ、
知らなかった!
そうだったんですね。
一つかしこくなった気分。
角川書店編『合本俳句歳時記 第三版』に
書いてありました。

・理科教師焼いた柳葉魚にそつくりで  野衾