コーヒー本

 

 春なれば頭の中もおぼろなり

コーヒーについて書いてある本
というわけではなく、
コーヒーを飲むときに読む本の意で、
正確には、
この日記を書き終えてから
コーヒーを淹れる日課ですが、
まず薬缶でお湯を沸かし、
次に豆を挽きロートに入れ、
お湯を注いだフラスコにロートを斜めに差し、
それからアルコールランプに火をつけて
ボコボコ沸騰してくるのを待つこと二分、
今度はロートを垂直に差し込み、
お湯がロートに上がってきたら、
左に二回、
右に三回ゆっくり竹べらで掻き回し一分十秒。
さらに、
コーヒーが下に落ちてくるのを待ちます。
というわけで、
こま切れの時間がけっこうあります。
ガッツリした本はとうてい開く気になれず、
気軽に読める本を立ったまま読むことになります。
今は、
晴山陽一さんの『すごい言葉』(文春新書)。
その中に、
こんな言葉が紹介されていました。
「私は速読コースを受講し
『戦争と平和』を二十分で読めるようになった。
ありゃ、ロシアに関する本だね」
たしかにすごい!
朝四時台の静かな部屋で一人大笑いしました。
名文句を発した主は、
アメリカの俳優で映画監督のウッディ・アレン。
さすが!
さて今日はどんな言葉に出会うかな。

 クッキーに鼻蠢かすホワイトデー  野衾