見えないもの
来年のNHK大河ドラマは『義経』。総指揮を執るのは黛りんたろうさん。小社から刊行予定の『大河ドラマ「義経」が出来るまで』の著者でもある。
本のなかで、大河ドラマがどうやって出来てゆくのか、何を大事に演出しようとしているのか、ドラマづくりの秘密が明かされることになる。臨場感たっぷりの原稿が毎日のように寄せられているが、直近の原稿には、自害を決意した常盤の、死から生への転換の場面を、言葉でなくいかに表現するかの工夫が書かれており、その演出の妙に唸った。
第1次のロケが終わり、今はスタジオ収録に入っていて、原稿から察するところ、息つく暇もない。その間隙を縫って、キラキラする原稿が届く。毎回ワクワクもので読んでいるが、改めて、黛さんの純粋さにハッとさせられる。どうにかしてこの世界、この美しさを演出するのだ、の気迫に満ちている。
かつて三島由紀夫は、いまの時代、もはや英雄的な死などあり得ないと喝破したが、『義経』では、火花を散らして鬩めぎ合う生と死の狭間で浮かび上がってくるものが表現されることになるだろう。
男の物語であり、女の物語である『義経』、役者はもちろん、黛さんはじめスタッフ一同の心意気が凄まじい。見えないものが人のこころを動かしている。原作は、宮尾登美子さん。
来年の大河ドラマ
純粋だ、という言葉に接して胸がつまった。そうなのだ、まさに純粋な人の拘わる
作品、『義経』を春風社の三浦社長さんが本にすべく努力してくださっている。
この出版社は凄いです。何が凄いか、というと本に向き合う…
>見えないものが人のこころを動かしている。
それは春風社さんも同じですね。
TBをさせていただきました。まちがえて
あちこちにしてしまったかも(笑)
パトラさん、ありがとうございます。トラックバックまで張って(この言い方で合っているのかしら?)いただいて。
『義経』本のイメージ、ほとんど固まりました。この感じが体に来るまで時間が掛かりましたが、間違いありません。これで行きます。
滝沢君は、真っ直ぐこちらの目を見、よく吟味して質問に答えてくれました。この人は滑らずに真っ直ぐ、そういう人なのだな、と感じました。義経!
★『大河ドラマ「義経」が出来るまで』を早く読みたいものです。楽しみで、待ちきれません。刊行されたら、早速買おうとしています。
★以前から陰陽道を研究していて、義経ともかかわりがあるので、しかも東北の独自な文化とのかかわりもあるわけですし、あまりにも楽しみです。
★大いに期待しています!