秋田魁新報

 

 おぼろにて独りたたずむ太平山

映画監督の大嶋拓氏に同行し、
秋田魁新報社と秋田放送を訪ねてきました。
「魁」は、あまりなじみのない漢字ですが、
「さきがけ」と読みます。
他にさきがけて、の意味でしょうか。
秋田魁新報は、全国で四番目に歴史のある新聞です。
来月刊行される傑作戯曲『法隆寺』は、そもそも、
魁に掲載された拙著『出版は風まかせ』の書評を
大嶋監督がお読みくださったことが始まりでした。
『法隆寺』の著者は、
秋田出身の「異端の劇作家」青江舜二郎で、
大嶋監督は青江のご長男。
また、今月刊行される『物権法概説』は、昨年六月、
魁に掲載された拙稿「出版社は絶滅危惧種!?」を
ノースアジア大学の小泉健理事長が読んでくださったことが
きっかけですから、
魁さんには足を向けて寝られません。
今回、大嶋監督からお声を掛けていただいたおかげで、
秋田魁新報社文化部の方々と親しく話をすることができました。
いろいろな意味で、
今後につながっていく予感を強く感じた次第です。
ちなみに文化部の佐藤元氏は、わたしと高校の同期。
わたしE組、元氏F組、
となり同士でしたが、
当時は話す機会がなく、過ぎてしまいました。
三十四年たって初めて話をしたことになります。
また、
秋田放送でお目にかかった菅原実氏も高校の同期で、
わたしが陸上部でひーひー言って
グラウンドを走っていたとき、
若き菅原氏は、サッカー部のゴールキーパーとして
爽やかな汗を流していました。
走らなくても済むゴールキーパーをちら見し、
羨ましく思いながら、とにかく、
ひーひーひーひー言いながら走っていたことを思い出します。
縁は不思議です。ありがたいことです。

 寿司や寿司腹きりきりと春の宵

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