馬車道十番館

 

・葉が揺れてひとのこころも五月かな

爽やかないい季節になりましたので、
散歩がてら馬車道十番館へ。
通りから何度も目にしていましたが、
中に入るのは初めて。
見るからにがっしりとした作り、
天井が高く、
ゆったりと落ち着きます。
天井を見上げているうちに、
ああ、
これも一つの余白であるなあと。
このごろの建物は、
空間を節約するためか、
やたらに天井が低く息苦しい。
余白のない本が息苦しいのと同じ。
余白の風を浴びながらポークピカタ。

・草いきれ鼻づらふるはす黒毛かな  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。