・玻璃のごと煌めく薄き桜かな

つねこせんせい。
したしくそう呼んでいました。
中学校の音楽の先生で、
ブラスバンド部の顧問をしておられました
(わたしの担当はユーフォニアム)
が、
まるで親のように、
いや、
親には決して相談しないようなことまで打ち明け、
先生も
親身になって耳を傾けてくれ、
だけでなく、
倉田百三や岡潔の本を貸してくださいました。
高校に入学したとき、
パーカーの万年筆をいただきました。
高校三年間、
朝、
最寄りの駅へ急ぐわたしを、
一日も欠かさず見送ってくれました。
ジョン・レノンのイマジンの譜面を見つけ、
先生に持って行き、
ピアノで弾いてもらったこともあったっけ。
「いい曲ね…」
ときどき会社で聴いています。
先生から最後にいただいた葉書は、
いまも大切にとってあります。

・紫の野草ゆかしき春日かな  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。