週刊朝日

 

・春の風仕事忘るる心地せり

今週発売号の週刊朝日コラム「暖簾にひじ鉄」で
内館牧子さんが
拙著『石巻片影』を取り上げてくださいました。
「無力な子供たち」というタイトルで、
拙著の中から、
ツバメの子を撮った写真と文章、
石巻グランドホテルのロビー前でたたずむ少女の写真と文章、
その二つを具体例にし、
ちかごろ東京都昭島市で起きた凄惨な暴行事件と重ね、
「ヘルプレス(=無力)な人間の子は、
人間に育てられて初めて人間になる」
と結ばれています。
拙著に収められた写真はすべて橋本照嵩さんによるものです。
ありがたかったのは、
「多くの方々は「石巻」と聞くだけで、
震災からの復興の本だなと思うだろう。
そうではあるのだが、そうだとも言い切れない」
の文。
この震災は千年に一度ともいわれました。
それならば、
物心ついてから見聞きし、
学んできたことが、
この度のことと対峙し得るのか、
吹っ飛んでしまうのか、
吹っ飛んでしまったのなら、
また一から学び始めよう、
そのことを考えていたからです。
週刊朝日と併せ、
拙著を読んでいただければ嬉しいです。

・地下鉄や車中花粉の鼻爛漫  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。