インタビューをまとめる

 

・鶯や千年の渓深くなり

小野寺功先生の『西田哲学から聖霊神学へ』に、
過日行ったインタビュー記事をまとめ
巻末に収録する予定になっており、
ただいま鋭意すすめているところですが、
仕事なのに、
こんなに面白くていいのかと。
インタビュー当日、
先生は風邪気味だったかして少し沈みがちでしたが、
お話くださっているうちに、
のそりのそりと山を歩いていた熊が、
ばばばばあああっと、
両手を広げ
体をひらいて立ち上がったかのごとく、
はつらつお顔も赤くなり。
三時間半に及んだインタビューは、
テープ起こしをしたら、
A4サイズで四十五枚。
これを桑の葉を食むようにガシガシ推し進め。
インタビューをまとめるのは創作に近く、
テープ起こししたものは、
あくまで参考。
目の前の原稿をにらみ食みつつ、
飲み込んだ栄養素から糸を吐き出すように
新たに文を書いていく。
これまさに蚕。
たいへんだけど面白い。
出来はいったんおいといて、
こころざしとしては、
インタビューを超え創作することで
インタビューの面白さは、
再現でなく創り出されると思っています。

・鶯やお前どこかとホーホケキョ  野衾