せんだって気が置けない友人たちとAさん宅にて会食を行いました。
コロナ前は月1ぐらいのペースで集っていたのですが、
コロナのために間が空いてしまい、
四年十か月ぶりの開催となりました。
わが家で行うのが通例でしたが、
書物と物が満ちあふれ、十人もの人数を招くことは難しくなり、
会のメンバーでもあるAさん宅をお借りしました。
Aさんにお願いし、
前日から出汁を用意してもらい、
当日、わたしは秋田の郷土料理「だまっこ鍋」をつくりました。
トリ肉、ゴボウ、ショウガ、セリ、糸コンニャク、マイタケ、ネギ、醤油。
かんぺき!
そろそろだまっこ投入か、
のタイミングで、つゆをお玉ですくい、小皿で試飲。
ん!?
もう一度お玉ですくって試飲。
ん!?
美味しいは美味しい。濃いとか薄い、ということでもない。
どういったらいいのか、
なんとなく"キレ″がない。
しばらくつくっていなかったので、
勘が衰えたか?
それともたんなる勘違いか?
出汁はちゃんと取ってもらったし、材料に不足はないし…
で、
若干の気がかりを残したまま、
家人が事前に用意してくれただまっこを鍋に投入、
頃合いを見計らい、
出来上がったものをお椀に入れ、
つぎつぎテーブルに。
「おいしい」の声がいくつも上がる。
「おかわり」の声も、ひとりふたりでなく。
そうか。
やはり、わたしの勘違いであったか。
と、ひと安心し、
四年十か月ぶりの集いは、盛会のうちにお開きとなった。
その翌日。
早朝、無念無想の瞑想にふけるような時間帯、
あ!
てて、しまった! 酒、日本酒!
日本酒入れるの、忘れてた! そうか、そうだったのか!
ぐやしー!!
すっかり忘れていたことに、ようやく気づいた
のでありました。
・まずコーヒーまたコーヒーの小春かな 野衾