六月のにほひ

 

きのうから六月。
予報どおり一日静かな雨が降っていました。
ゲラ読みがけっこう進み、気をよくしての帰り道、
自然の色と香にしばし立ち止まり、緑を写真に収めました。
一冊一冊ていねいに、
著者に、読者に、喜んでもらえる本をつくる、
それがわたしの仕事。
たいへんな時期ですが、
あらためて肝に銘じ、よそ見をせずに、
蚕が桑の葉を食むように文字を、言葉を、刻みたい。

 

*きのうの文章中、
「いくつかの賞を受賞し」の二つの「賞」の字が
「章」になっていました。
うっかりミス。
お詫びして訂正いたします。

 

・放屁して後は虚空の五月かな  野衾