二十周年

 

弊社は、1999年10月1日に創業しましたから、
きょうが二十周年の日にあたります。
規模に比して大きな借金をかかえた時期もありましたが、
おかげさまですべて返済し、
なんとか無借金でやりくりして五年。
野にある学術書の出版社として、
この状態をつづけながらさらに質の向上を図りたいと考えています。
十年と十五年の刻みではパーティーを行いましたが、
今回は、
パーティーをやめ、
『春風と野(や)』の冊子をつくることにしました。
きょう出来てくるはず。
学問の業績をかたちにする学術書は、
先行研究を踏まえ新しい知見をつみあげ問いを掘り下げることが大事なポイントですが、
それを編集し出版することにおいて、
春風社はなにを軸にしていくべきなのか。
あらためてその意味を探るため、
「春風」「野」にどんな意味、イメージがあるのか、
おつきあいいただいているかたがたに文章を寄せてもらいました。
勉強させてもらいつつ、
一代でなく、
五十年、百年、またさらに、
春風と野の本意を明確にしながら、
わかいひとにつなげていければと念じています。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

【社員とともに伊良湖崎を訪ね二億年前にできた堆積岩の洞穴を目にして詠める】
・億年の秋を響(どよ)もす日出(ひい)の門  野衾