いきなりですが、
米の等級には1等から3等までありまして、
米粒がいきいききれいにそろっているか、
米粒に含まれる水分量がどれくらいか、
被害に遭った米粒や充分に育っていない米粒がどの程度混入しているか
などによって計られます。
きびしい検査基準をクリアしたものが1等米とみなされ、
ハンコを捺される。
秋田の父の電話の声がめっぽう明るく、
きけば、
JAに持って行ったところ、
な、なんと、
すべて1等米となった
とのこと。
昨年は胃がんの手術をしたこともあり、
米づくりはもはや無理では
と危ぶまれましたが、
ちかくに住む叔父が田仕事の力作業をすべて引き受けてくれたことにより、
機械好きの父は
もっぱら機械による作業に徹することができた。
おかげで、
ことしもありがたく
米農家の宝、米を収穫することができました。
八月で齢八十八をかぞえた父ですが、
1.4ヘクタールの米づくり、
収穫量からいっても
等級からいっても
ことしは過去最高の年であり、
まさに米寿、
米を寿ぐ年になりました。
・稲刈るや十俵多しこゑ高し 野衾