カラスの紅いノド

 

わたしが住んでいるところは保土ヶ谷の山の上、
すぐそばの電柱に
毎日カラスが二羽、三羽とやってきます。
たしか今週の月曜日、
いつも来るカラスがきて、
くちばしをハサミのようにパカッとひらいたままにしていました。
閉じることなく終始ひらいたまま。
いかにも苦しそう。
暑いからか?
とも思いましたが、
もっと暑い日もあったのにどうしたのだろう?
わたしが気づかなかっただけか…。
家を出、
階段を下りたところのゴミ集積所へ向かったところ、
そこにカラスが十数羽集まっていました。
どのカラスもくちばしを
パカッ!
異様な光景。
一羽はブロック塀のうえに止まり、
これまたくちばしを
パカッ!
ノドの奥の奥まで真っ赤に見えます。
はじめて見ました。
なんだったんでしょう。
三日の夜、
横浜では大雨、洪水、雷雨の警報が発令されましたが、
その前兆を感じてのことだったのでしょうか。
夢にでてきそうな
ふしぎな光景でした。

 

・なつかしや浜の朝練秋の風  野衾