アウトレイジ ビヨンド

 

・しまらぬ世もっと吹け吹け秋の風

北野武の新作『アウトレイジ ビヨンド』を観てきました。
やくざ映画ですから、まあ、人を殺す殺す。
前の『アウトレイジ』を観ていないので、
つながりがよく分からないところもありましたが、
それでも十分楽しめました。
始まりの時刻を間違え、
映画館横のベンチでうとうとしていたものの、
映画が始まるや
眠気は一気に吹き飛びました。
やくざ映画って、
『仁義なき戦い』からそうですが、
なんとなくほわ~っと、
静かなシーンだなあ気を抜いて観ていると、
ズドンと殺(や)られちゃいます。
映画を観つつ、
鼻ちょうちんを膨らましていたら、
知らぬ間に
こっちまで殺られちゃいそうで、
おちおち眠ってなどいられませんでした。
映画のなかで、
「けじめ」という台詞が
何度かつかわれていました。
この映画製作にあたり、
東日本大震災との関連で
タケシが発言していたことばを思い出しました。
日本は、
まったくけじめのない社会に堕してしまいました。
キズナだアイだと声高に連呼する前に、
ケジメをつけろよ
と言いたいのかなと映画を観て思いました。

・腹張つて何故かと思へば薩摩芋  野衾