売掛表

 

・物こらへ腹に石あり秋の風

弊社は、おかげさまで十四期に入りました。
それはいいのですが、
そろそろ十三期の数字を整理し、
税理士の先生に渡さなければなりません。
わたくし、
なにが嫌いと言って、
表と名の付くものほど嫌いなものはありません。
面白くありません。
数学は好きなのです。
数学の授業で新しい単元に入り、
先生が
たとえば微分の考え方について話されるとき、
とても興奮したのを覚えています。
大げさに言えば、
世界についての
新しい見方を教わったような。
きのう、
十三期の売掛表の数字をチェックし、
十四期の売掛表を新たにつくり、
前期からの繰越金を入れなどし、
ふだんあまり使わない頭を
フルに使っていたら、
ほとほと疲れました。ぐったりしました。
たとえば本。
ページをぱらぱらめくり、
いくつも表が出てくるようなものは、
まず買いません。読みません。
表にして数字を足したり引いたりしてなにが判るっつーの、
なんて。
不得意ジャンルについて、
人はそんなふうに思うものなのですね。

写真は、なるちゃん提供。

・秋なれば人を厭ふの心あり  野衾