石巻へ

 

・くの字にてドッジボールを腹で受く

先月二十九日、
神奈川新聞社の自転車記者こと佐藤将人さんと
宮城県石巻市へ行ってきました。
何をしに?
はい。印税を届けに。
何の本の?
はい。『突撃! よこはま村の100人 自転車記者が行く』の。
著者は佐藤将人さん。
東日本大震災が起きて、
いろいろなかたちの支援がなされましたが、
出版社としてできることはないだろうかと考え、
わたしの行きつけの床屋のご主人の
ことばをきっかけとして、
佐藤記者に働きかけ、
上司の方ともお話させていただき
快諾を得、
佐藤さんの連載コラムを一冊の本にまとめ
好評を博し、
それが今回のことにつながりました。
しぶとさが大事だと思っています。
さて、一年ぶりに訪れた石巻。
大人ももちろんですが、
子どもたちは深い大きな傷を負い、
それがなかなか癒えず、
したがって、
ことばにならないようです。
泣いている子に、
なぜ泣いているの?と訊くような
愚は避けなければなりません。
被災した子どもたちが
ことばをみずから発するようになることが、
復興の一つの証だろうと思います。
そのことのために大人は、
温かく見守る、
ことも大事ですが、
な、いっしょに行こうなと、
同行の支えとして働かなければなりません。
一般社団法人キッズ・メディア・ステーションを立ち上げた
太田倫子さん、門脇篤さんのことばに
静かながら決然としたものを感じました。
今回の石巻行について、
佐藤さんが
さっそくコラムを書いてくださいました。
コチラです。
つづきは、
今日の神奈川新聞に掲載される予定です。

・鰯雲九十歳は重たかり  野衾