スマートフォン

 

・朝起きて水一杯の冷ややかに

電車のなかでも外を歩いているときも、
スマートフォンの画面を指で撫でている人の姿を
このごろよく見かけます。
指でちゃちゃっと触っている。
ちゃちゃっと。
わたしは持っていないので分かりませんが、
便利なんでしょうね相当。
うちの社員も言っていました。
スマホをつかわなかった時期があったなんて信じられない。
桜木町駅下車、
遠藤の青汁を買い、
地下をくぐってエスカレーターで地上へ。
秋晴れのいい天気。
リュックを背負い高下駄のような靴を履き、
ミニスカートで歩いている若い女子発見。
ずっと下を向いたまま
スマホを弄りながらぽっくりぽっくり。
同じ方向。
危ない。
ああ、いけないいけない。
直感。
言語に非ずして。
前を歩く女子、
なんだかもったいない気がしました。
どうせ触れるなら、
水や土や火や風や肉に触れなさい。
秋晴れも。
馬肥ゆる秋。
少しなら、
ちょっぴり火傷もいいではいか。
このあいだ、
湯気で右手の指四本火傷しました。
もう治りましたけど。
知人の会社では、
たかだか二十人ほどなのに、
それぞれパーテーションで仕切られていて、
社内の会話はすべてメールで行うのだそうです。
馬鹿゛けと思いました。

・遮断機のゼブラ身に入む別れかな  野衾