寂しさや夢に降りしく昼の雪
五木寛之と帯津良一の『健康問答』のなかに面白い話が出ていた。
帯津さんは埼玉県川越市にある帯津三敬病院の院長で、西洋医学はもちろんだが、代替医療、民間療法を積極的に取り入れているという。
たとえば、鍼灸を受けたい、サプリメントを飲みたいという患者がいて、相談されるらしい。どういうことに気をつければいいのでしょうか…。帯津さんは、鍼灸の先生の人相を見なさいと言うらしい。サプリメントも、あまり高価なものはダメ、また、それを売る営業マンの人相をよく見なさいと。
東大を出て、西洋医学をきちんと修めた医学者が、真面目に、人相で判断しなさいというのはなんだか愉快。
帯津さんの人気は、ひとつのことに縛られない、こういう柔軟さ、自由さにあるのかもしれない。