ラーメン・パーティー

 大鍋の湯気や曇りガラスとし
 久々の。
 『新井奥邃著作集』の監修者である山形の工藤先生から伝授された、いわゆる工藤ラーメンを年1回ないし2回作っては、社員および関係の皆様にふるまってきたが、3年前に鎖骨を骨折してからは、なんとなく気も萎え、作る気がしなかった。
 ここに来て作る気になったのは、やはり元気になったことの証であろうと喜んでいる。
 また、来月は刊行点数が10点に及ぶ。例年、3月はどうしても増えるが、10点というのは過去最高だろう。一致団結し、この峠を気負わず、騒がず、無事に越えたい祈りを込めて、仕込みに励んだ。
 おかげさまで、わたしもわたしもとお替りの声がかかり、うれしい悲鳴をあげながら厨房に立った。米沢から取り寄せた35玉の麺すべて完食!!
 お越しくださった皆様からいただいたおみやげや手料理も素晴らしく、「出版社は港町」の感を改めて確認した。
 支那そばのつゆ飲み干して吐息かな

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