新幹線ワゴン車通路を春が行き
俳優の吉行和子さんです。もう何年になるでしょう。10年、いや、20年。
新宿梁山泊という劇団の芝居を観に行ったとき、整理券を渡され外で並んで待っていました。時刻は夕方でしたが、ふわ〜っと、そこだけ明るいオーラを発するようにして歩いてこられる方がいました。
わたしだけでなく、周りの人たちも目を奪われたようでした。
吉行和子さんです。俳優さんというのは、こんなにも一般の人と違うものかと驚かされました。その吉行さんと縁ができるとは、思ってもみませんでした。
昨日、吉行さんからお手紙を頂戴しました。次号「春風目録新聞」に載せる俳句をお願いしてあったのですが、春を感じるすてきな句を送ってくださいました。美しい手書きの文字でそれは記されていました。しばし呆然と眺めていました。
わけもなく沸き立つ心地春近し