世界遺産

 「富士山を世界遺産にする国民会議設立記念パーティー」という長い名前のパーティーに出席。会長が中曽根康弘元総理、副会長が平山郁夫東京芸術大学学長、副理事長に元の文部科学省大臣の遠山敦子氏など、そうそうたるメンバーが名を連ねている。
 『変わる富士山測候所』の版元ということで、著者の土器屋先生から声をかけていただいた。3年かけて世界遺産にしようということで盛りあがった。中曽根さんのあいさつは、政治家のそれというよりも、なにやら民俗学者か国語学者のような雰囲気があり、しみじみした声だった。ずいぶんお年を召された。
 ゲストに歌手の林明日香が来ていて「林明日香さんとともに歌う日本の歌」をいっしょに歌う。
 わたしの声はでかいので目立たぬように1オクターブ下げて歌った。1曲目「おぼろ月夜」、2曲目「富士山」。「富士山」の一番の歌詞に「かみなりさまを下に聞く」を林がマイクを通したでかい声で「かみなりさまを上に聞く」と間違えたのは可笑しかった。雷の音を上に聞くでは普通だろと思った。でも、可愛かったし一生懸命歌っていたので、よかった。なんのこっちゃ。
 新調したばかりのスーツに魚介のマリネの汁をこぼした。最悪。電車でそれと知り、ギャッ!となった。保土ヶ谷駅で電車を降り、スーパーでベンジンを買い、家に帰って布に含ませパンパンパンと叩いたら目立たなくなった。