身のほど知らず

 ボキッ! いててててて… 折れたと一瞬思った。生ビールを一杯飲んではいたが酔ってはいなかった。高さ70センチほどのブロックの上から勢いよく道路に飛び降りたら足下が見えず、体のバランスを失って左肩から地面に落ち、しこたま打った。近くにいたひとがすぐに救急車を呼んでくれ国立病院に搬送、レントゲンを撮った結果、鎖骨骨折と判明。即入院。あいにく整形外科の担当医がおらず、詳しいことは翌日に持ち越し。応対してくれた外科の先生いわく、両手の人差し指を→←の状態にし、「鎖骨というのはこんな風になっているものですが、それが折れてこんな風になっています」と、いとも簡単に言ってのけた。「手術しなければならないでしょうか」「さあ、それは分かりません」「その場合局所麻酔でしょうか」「いえ、全身麻酔です」ガーン!!
 というわけで、揺れの激しい飛行機に閉じ込められているような気分で不安な一夜を過ごす。翌朝9時をすぎ担当医がやってきて骨折の状態を説明してくれた。手術か田舎、もとい、否かばかりを心配していたが、結論としては、すぐに手術ということでなく、左腕を固定し自然治癒にゆだねる方向で考えたいとのこと。ホッと胸を撫で下ろす。午後、タクシーで保土ヶ谷に帰る。
 冗談はさておき骨折は初めて、入院は32年ぶり、あたふた、おろおろ、不甲斐なくも驚いたが、大事には至らなかった。ゴールデンウィーク中安静にし、連休が開けたら即仕事に復帰したい。各方面の方々にご心配ご迷惑をお掛けしたことをお詫びします。ごめんなさい。会社の人にもいろいろお手数をおかけしました。