通り過ぎる馬

 

岩波の完訳三国志を読んでいましたら
二度ばかり、
家の前を馬が通り過ぎるような
という比喩がでてきまして、
これは
人生の短さをたとえたものだということで、
そういわれると、
馬が家の前を走っていくのは
アッというまのことでしょうから、
納得します。
が、
家の前を通り過ぎるものとして
なぜ馬か、
というところが中国風でおもしろいと思います。

 

・南風や雲の切れ間の光りをり  野衾