忘年会

 

ことし前半、体調不良にみまわれ
社員をはじめ、
ご縁のあるかたがたに
多大なご心配をおかけしましたが、
どうにか持ち直し、
写真家の橋本さんもお招きして、
きのう忘年会をひらくことができました。
会の冒頭、
乾杯のあいさつをした折、
ことし読んだ本のなかからベスト2を紹介。
ひとつはカルヴァンの『キリスト教綱要』
ひとつはプラトンの『国家』
いずれも
その文章と論にながれる時間の観念に圧倒されます。
千年二千年が
ひよわな想像でなく、
たしかに幻視されたものとして
こちらにひしひしと伝わってきます。
その迫力。
学術書の出版社としては、
たとえばカルヴァン、プラトンの後塵を拝し、
千年二千年を幻視しつつ、
世のためひとのため
になるような本を上梓しつづけたいです。
あと二週間とちょっと。
気を抜かずに行きたいと思います。

 

・いとどしく鷄焼く煙(けむ)や寒夕焼(かんゆやけ)  野衾