このごろテレビで大相撲をよく観ます。
熱烈なファンというわけではありませんけど、祖父の時代から、
家族でテレビ観戦をよくしていて、
大鵬とか柏戸とか、
子どもながらにカッコいいなぁとおもっていました。
祖父は、黄金の左腕(かいな)の異名をもつ輪島が好きで、応援していました。
さて、こんかいの大相撲秋場所中日八日目の解説は、
現役時代大関貴景勝だった湊川親方。
どのスポーツでもそうだとおもうのですが、
わかりやすく的確で適切な解説を聞くと、しろうとながら、
なるほどなぁ、そういうことがあるんだ、
と勉強になるというか、いままで知らなかったことを知って、ますます、
そのスポーツが好きになります。
きのうの湊川親方の解説がそうでした。
たとえば。
立ち合い後、張り手ではたき合うとき、どうしても熱くなりがちだけど、
なりすぎると、はたくことに夢中になりすぎ、
脇があまくなって、相手に下手をゆるすことになりかねない、
熱しているなかにも、脇を締め、どこか冷静な部分がないといけないとおもう、
そのバランスがむつかしい云々。
なるほどなぁ。
たんたんと、しずかに語っていましたが、
なんとなく、語りのすべてが新鮮で、
はじめて夏井いつきの俳句解説をテレビで見たときのような新鮮さがありました。
時間のあるときは、大相撲をたのしもうとおもいます。
・まばたきの刹那墜ちてか星月夜 野衾

