マーヴィン・ゲイ

 

なんでもそうだとおもうのですが、なにか一つのものが気に入ると、
そのつながりで次のものも、見たい、聴きたい、読みたい、
あるいは、嗅ぎたい、食べたい、となるようです。
本を読まなかったワラシ(=わたし)が、夏目漱石の『こゝろ』を読んで衝撃をおぼえ、
その後、漱石のものを文庫本でむさぼるように読みました。
飛び火して芥川龍之介に行ってみたり。
外国まで飛んでドストエフスキーに行ったり。
こころの旅のはじまり。
ところでマーヴィン・ゲイ。
もとをただせば、スティーヴィー・ワンダーなんですね。
それから、先へ行ったり、あと戻りしたり、
ゆっくりいろいろな方向に糸をたぐっているうちに、
行きあたった一つがマーヴィン・ゲイ。
いろいろあるなかで、
わたしのお気に入りは、I WANT YOU。
アルバムタイトルにもなっている、この曲のイントロを聴き、
ふるえました、ほんと。
かっこいいっ!!
おさえぎみのシャウトがまたかっこいい。
ようするに、ひと目ぼれ、ならぬ、ひと聴きぼれ。
そういうわけで、
これがまたわたしのお気に入り地図の一つの拠点になりました。

 

・奥入瀬のせせらぎの音秋日かな  野衾