ラジオから聞こえてくるビートルズを聴くようになってから、
外国の歌も聴くようになりました。
レコードを聴くための装置(当時、ステレオといっていた)を持っていないのに、
北島三郎をこよなく愛する叔父がステレオをもっていて、
はじめてじぶんで買ったオリヴィア・ニュートン=ジョンのレコードを
叔父のステレオで聴いたのでした。
記憶ちがいでなければ、そのころだったとおもいますが、
ロックのコーナーに、
目と鼻と口を大きく開いた不気味な赤い顔のジャケットがあって、
こわー! とおもった。
だれのどんな音楽か知らないけれど、
そのレコードを買うことはぜったいにないだろう…。
ところが、高校を卒業し、聴く音楽のジャンルがそれなりに広がっていくにつれ、
ぜったいに買うことはないとおもっていたレコードを買った。
聴いてみて、衝撃を受けた。
ジャケットと相まって、なんだかおどろおどろしい音ながら、
なんとなく美しいとも感じました。
キング・クリムゾンのデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』
『In the Court of the Crimson King』。
よくわからないけど、カッコいいともおもいました。
キング・クリムゾンのほかのアルバムも聴くようになり、
どれもショックを受け、ジャズの即興演奏みたいなところもあり、
それがまたカッコよく、
いつの間にか、ファンになって、
ちょくちょく聴くようになっていました。
・稔り田を雲の影ゆく故郷かな 野衾







