いま仮に「石当て」としましたが、その遊びを当時どう呼んでいたのか、
思い出せません。
足の甲にてきとうな石を載せたり、両足のくるぶしのところに石を挟んだりして、
相手の石にぶつける、というもの。
弟からのメールによって思い出したものの、
弟も、
遊びの名称を思い出せないらしい。
「石当て」「石ぶつけ」「石落とし」……
ふむ、
なんて言ったっけなぁ?
それはともかく、
この遊びで勝つためには、
できるだけ平べったい石を見つけることが肝要、
だったような。
足の甲にも載せやすいし、
両足で挟むにも都合がいいわけです。
足の甲に載せて運ぶ場合は、
石を載せていないほうの足をつかい、ぴょんぴょん跳んで移動、
両足のくるぶしのところに石を挟む場合は、
挟みながら、石を落とさぬようにして、両足でぴょんぴょん跳ねていって、
タイミングを合わせ、
パッとじぶんの石を放ち相手の石にぶつける。
いずれにしても、
石を落とさぬように運ぶのは、かなり難しかった。
ところでこの遊び、
どれぐらいの範囲で行われていたのだろう?
たとえば、当時、子どもの遊びとしてわが村全域で、割と行われていたのか、
いや、もっと狭い範囲でのことだったのか、
あるいは、
意外と村を越え広域に及んでいたものか、
遊びは確実にかつて存在していて思い出せるのに、
名称はもとより、
謎に包まれています。
手を使わないことでいえば、
蹴鞠的でもあるし、サッカーのリフティングのようでもあるけれど…
・聴きなれし音の滴よ春に落つ 野衾