十一年ぶり

 

 思い出はくたりと哀しホタルイカ

以前勤めていた出版社の同僚から電話がありました。
インターネットで「ヨコハマ経済新聞」を
たまたま読んだそうです。
電話してくれたことが、ありがたい。
今は、組版の会社でDTPの仕事や
営業の仕事で外回りをしているのだとか。
話しているうちに、
彼の話しぶりの特徴が思い出されて、
愉しくなりました。
本を読んでいても、このごろ思うのですが、
意味は意味として、それよりも
言葉の周辺が愉しく味わい深い気がします。
文字も話し言葉も、
むしろ、記されない話されないことへの想像が、
働いて力あるのでしょう。
また主体としては、
書かないこと、話さないことを大事にしたいがために、
書いたり話したりするような気もします。
今度横浜で一杯やることになりました。

 裏参道空から湧くや夏の雨

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