三十三年ぶりのコーヒー

 

 しみじみと思い出よりもさくらんぼ

大学生のとき、
サイフォンでコーヒーを淹れ、
飲んでいた時期がありました。
なんでサイフォンだったのでしょう?
自分のことなのに、
あまりよく思い出せません。
背伸びしていたのかもしれません。
ちょうど、
ジャズを聴き始めた頃でした。
今年の正月秋田に帰り、
知人の淹れてくれた美味しいコーヒーをいただいた折、
やっぱりサイフォンは違うなあ、
と思いました。
それと、
今、集中的にバルザックを読んでいることも与って、
(バルザックほどコーヒーを飲んだ作家もいないでしょう)
どうしてもサイフォンが欲しくなり、
昨日、横浜駅周辺のデパートを探索し、
ついに求めました。
さらに、
ダイヤモンド地下街にあるコーヒー豆販売店で、
目の飛び出るような値段のブルーマウンテンを
200グラム買い、そのうちの100グラムは
真空パックにしてもらいました。
家に帰り、大事に豆を挽き、
足柄山で汲んできた水をフラスコに入れ、
アルコールランプに火を灯しました。
しばらくすると、
お湯が上昇してきます。
竹べらでゆっくり掻き回し、
火を止めます。
やがて、コーヒーがフラスコに下降してきます。
カップに注ぎ、さっそく試飲。
ん! 美味い!!
三十三年が一気に埋まるようです。
夕方、ひかりな一家がやって来ました。
ひかりちゃん、りなちゃんで、ひかりなです。
楽しい夕食後、
ひかりながコーヒー豆を挽いてくれ、
大人四人でコーヒータイム。
ひかりなは、もう少し大人になってからね。
楽しい時間が過ぎていきます。

今日と明日は、
名古屋、京都出張です。
なので、明日の「よもやま日記」はお休みです。

 コーヒー豆ミルでガリガリ夏来たる

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