ジャズ入門書2冊

 今をときめく二人の物書き、中条省平氏と寺島靖国氏がジャズ入門書を書いた。題して『ただしいジャズ入門』『たのしいジャズ入門』。さあ、あなたはどっち? こんなノリ。
 中条氏が「ただしい」で、寺島氏が「たのしい」。こんな風に書くと、中条氏が(人間として)正しくて寺島氏が(人間として)楽しいみたいになってしまうが、いや、その、本のタイトルのことでして。と、あからさまに、こう断ると、じゃあ、中条氏は(人間として)楽しくないのか、寺島氏は(人間として)正しくないのか、みたいな言い方も成り立たないわけではないが、いやはや文章を書くというのは難しい。
 ジャズについて物を言うとき、話者が有名無名を問わず、話の針は、歴史の方へ振れるか現在の方へ振れるかしがち。ちょうどバランスよく、ど真ん中で止まるというのは稀有のこと。中条氏と寺島氏はそれができる二人だと思っている。その二人に、あえて中条氏には「ただしさ」の極を、寺島さんには「たのしさ」の極を意識し書いていただいたのが今回の本というわけだ。
 綱引きみたいなタイトルだが、見方を変えれば、くるり反転、なんてことだってあり得るかもしれない。さあ、あなたはどっち?

大盛況

 橋本照嵩写真展「北上川」初日。蓋をあけて見なければ分かりませんと言っていた橋本さんの奥様も驚くほどの人が集まり、ギャラリーの広さを考えれば大盛況といってよかっただろう。
 百人ほどのお客さんがみえたのではないか。橋本さんの小学校・中学校時代の同級生も大勢おいでくださり、奈良からわざわざ新幹線でという方も。写真一枚一枚を指差し、ここの小路の奥に○○ちゃんの家があって、とか、ほら、ここの銭湯なつかしいわ、いま、どうなっているかしら、もうないんじゃないの、と、ローカルな話に花が咲き、そばで聞いていて微笑ましい。夕刻、作家のねじめ正一さん、夜になって女優の富士真奈美さんがみえられた。
 飛び交う方言や石巻から届いた笹蒲鉾をつまみながらの賑やかなパーティーは、そこだけ石巻みたいな雰囲気を醸し出していて、それもまた橋本さんらしく楽しかった。
 あたたかい、ほわんとした写真展です。お近くの方はぜひお運びください。場所は、銀座のギャラリー「悠玄」。今月31日まで。

会場設営

 今日から始まる橋本照嵩写真展「北上川」の個展会場「悠玄」へ。たがおが車を出してくれ、浦和の橋本宅を訪問、写真パネルやら必要な道具を積み、橋本さんご夫婦と一緒に来場。1階は写真集『北上川』に収録した写真をすべて展示。コーナーには東日本放送開局三十周年記念特別番組「北の大河 〜もう一つの北上川物語」のビデオ上映ができるようにテレビを設置。中2階には「北上川」関連の生写真五十数点(欲しい方に販売も)。地下の部屋には井伏鱒二、谷川雁、富士正晴など著名な作家の写真。初日の今日は夕方5時半より、橋本さんが用意した故郷石巻の特産・笹蒲鉾を酒の肴にパーティーを催す予定。お近くの方はぜひ振るってご参加を。

洗濯日和

 今日もだが、きのうは朝から晴れたので、布団を干したり洗濯したり部屋の掃除をしたりでけっこう忙しかった。でも、その甲斐あって、洗い立ての下着に取り替え、干した布団に横になると、お日様の匂いが鼻をつき、なんともいい気持ちがする。太陽の恵み。
 昼、保土ヶ谷駅まで歩いて、普段あまり入らないファミリーレストランに入った。駅ビルに「秋の味覚」と題したポスターが貼ってあり、いかにも美味しそうだったので、ついつられて。松茸ご飯に讃岐うどん、魚の煮物、牡蠣フライ、味噌汁、お新香、デザートまで付いて1000円ちょっと。安い。値段から言って、そう大した松茸ではないかもしれないが、それでもほんのり甘酸っぱい香りがして、季節の味を楽しんだ。秋の恵み。

スカッ晴れ

 スカッと晴れた気持ちのいい朝です。風邪で寝汗をかいたので、ベランダに布団を干しました。布団叩きでパンパンとやると、ホコリが陽にたゆたい暮らしの匂いが鼻をくすぐるようです。ほっ。
 男鹿の叔父さんから電話があって、注文していた写真集『北上川』がようやく着いたとのこと。いい写真集だとひとしきり。昔の暮らしそのものだねぇ〜。
 やっと出たスティービー・ワンダーの『タイム・トゥー・ラブ』をようやく聴く。さすが天才。メロディー・メイカー。つぶぞろいの曲たちで、ひさびさ(十年ぶりだって)のスティービー節を堪能。やっぱりいいねぇ。

風邪

 このところ、体がだるだるで、手足が熱っぽかったり急に寒気がしたりして自分が自分でないみたいに感じていたが、きのう市販の風邪薬を買って寝る前に飲んだら、けっこう寝汗をかき、気分がよくなった。ウォーキングに凝って毎日歩くのもいいけれど、頑張り過ぎに要注意といったところか。
 風邪が流行っているようです。みなさん、気をつけましょう。

帽子専門店

 最近帽子が気に入って、会社にも被っていくようにしている。さすがに皆さん気がついて「あら、いいじゃない。似合っているわ。どこで買ったの」などと声をかけてくれるものだから、お調子者のぼくはすぐに「川崎に辻野帽子店という老舗の帽子屋さんがあってね、種類も数もそれはそれは豊富なの。そこへ行けば必ず似合う帽子がある」とぺらぺらしゃべった。すると石橋が、「じゃあ今度連れて行ってよ」。「わたしも」と武家屋敷。ということで、きのう、営業で出かけていた石橋とは川崎駅で待ち合わせることにして、武家屋敷と二人、退社後、京浜東北線の電車に乗ってトコトコ川崎まで出向いた。辻野帽子店までは駅から歩いて五分。和服姿の女将さんがいろいろ二人に似合いそうなものをみつくろってくれ、被り方を教えてくれる。石橋はチェックのハンチング。武家屋敷はキャスケット。
 女将さんの話では、ヨーロッパの業者には、日本人に合いそうなものを選び、これこれのサイズのものをと一年前に予約するのだそうだ。自社ブランドの帽子も飾ってあるから、それについて質問すると、「職人さんもいろいろでねぇ」と顔をほころばせた。
 店を出、仲見世通りのタイ料理のお店パタヤを探したが、あるべきところに店がない。確かここだったという場所に看板はなく、それでも諦めきれずに見ていたら、二階の窓に見覚えのある絵があったので、場所は合っている。ということは…。残念だが、憶測はほどほどにして、駅から下りた地下で見たタイ料理のお店に入った。値段も手ごろ。安くて旨い。チェーン店で横浜なら伊勢佐木町にもあるらしい。この味ならほかの社員も喜ぶだろう。
 おっと。川崎の辻野帽子店はこちらです。川崎の駅に降りると、ほかの街に比べて帽子を被った人が目に付くのは、辻野さんがあるからかもしれないと思った。