会社の「今」

 つれづれに記すこのコラム、今はぼくの一日の仕事の始まりになっているが、そもそもの始まりは、つまり記念すべき「よもやま日記」初日を刻んだのは、ぼくではなく若頭ナイトウだった。あの頃は、若頭ナイトウでなく社員ナイトウだったが。
 ナイトウ君と二人で、恐る恐る(別に恐れる必要はないが、何にしても、始まりというのは覚束ないもの)会社の報告として書き始めた。初日の記事に最低週二回とある。ナイトウ君とぼくとそれぞれ書き、日記が一日2ケある(笑)日もある。
 この頃は、ぼくの落書き帳的色彩のほうが濃くなっているかもしれない。あることないこと、意味を強調したりデフォルメしたりして書き、図に乗って、つい何十行になってしまうこともあるが、最初の頃はほんの数行だった。
 二日酔いで倒れ、日記のアップが遅れたとき、ある著者から電話があった。有り難いと思った。社員に断り机の後ろの床でぐったり横になりながら、いいも悪いも含め、会社の「今」を知ってもらうには会社案内のパンフレットより有効かも、と考えていた。
 ホームページがリニューアルし、これまであったトップの「たがおのかお」のコーナーを編集部持ち回り、週番で書くことになった。今週は若頭ナイトウ、ほぼ三年半ぶりの登場となる。一日一日少しずつ確実に変化していくものだなあ。