至福

 祖父母ゐて夢のつづきを見てゐたり
 日ごとに寒さが増し、朝、布団を離れるのがつらくなりました。眼が覚め、まず時計を見ます。すると布団を離れるまで30分ほど、まだ間があったりします。こういうときは、まさに至福の時ですね。
 目覚め前に見ていた夢がたのしかった場合は、なごりを惜しむかのように、とろとろと続きを見ていたり。ハッとして時計を見遣ると、5分と過ぎていなくて驚くことも。かと思うと、不覚にも瞬時に深い眠りに落ち、起きなければいけない時刻を数分やり過ごすことも…。
 エスカレーター鼻先三寸尻寒し
 マフラーを巻いてかじかむ一人かな

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