何も書かれてない本

 女子中学生4人が体験学習に訪れ、窪木くん、多聞くんを中心に、思い出に残るような良き体験ができるように実作業をしてもらった。わずか二日間であったが、次第に緊張もほぐれ、本づくりの楽しさ、難しさを感じてくれたようで、そばで見ていて、うれしくなった。本を作るとき事前に必ず作る束見本(つかみほん。本の厚さを正確に知るためのもの)をプレゼントしたところ、4人が4人とも驚き、とても喜んでくれた。束見本を「何も書かれていない本」と言ったことばが印象に残った。束見本は見本のために作られるものだけど、見方を変えれば確かに何も書かれていない本、新雪のようなものかもしれない。わたしたちも良き体験をさせてもらった。
 金「楽しかった楽しかった楽しかったー!」
 紺野「学校なんていいから、ココで働きたい(笑)」
 住友「やったことないこと、たくさんできた。」
 安原「なんつーの、わかんない。とにかく、すごかった。」
 上のコメントは、4人の文章を本にした16ページの『わたしの好きな本』の帯のことば。「帯」というのも、ここへ来て覚えたんだよね。金さん、紺野さん、住友さん、安原さん、お疲れさまでした。
 発表会、楽しみにしています。

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